人里離れた山奥の宿や知る人ぞ知る隠れ湯。
心と体を癒してきた歴史ある湯治場…
日々の喧騒を忘れ非日常の世界に浸りたい。
函館を楽しむライフスタイルマガジン・ハコラク編集部から
を厳選した記事をお届けします。
JR長万部駅から車で約30分。明治初期に発見されたとされる「二股らぢうむ温泉」は、
細胞の活性化や血行の促進など、さまざまな健康効果が期待される放射性物質の一種、
ラジウム成分を微量に含む温泉が湧く、源泉かけ流しの湯治宿。古くから療養を目的に人々が集う。
者の大半は1週間から1カ月滞在する長期宿泊者で、何十年も通う日帰り入浴客も多く、
施設スタッフの家庭的なもてなしも相まって、観光旅館とは趣きの異なる穏やかな雰囲気。
露天風呂から間近に望む黄土色の大岩は、温泉水に含まれる炭酸カルシウムが長い年月をかけ沈殿、
堆積した「石灰華ドーム」と呼ばれるもので、世界でもアメリカのイエローストーン国立公園の
マンモス温泉群とここでしか見られず、1965年に北海道の天然記念物にも指定されています。
【女性専用】
浴室にはカランやシャワーは無く、温泉の成分が損なわれないよう、
内風呂以外での石鹸やシャンプーの使用は禁止されています。
雄大な自然の力に圧倒されながら、白い湯花が咲くにごり湯にゆっくりと浸かれば、
人里離れた山奥にありながらも全国から人が訪れ、平日もにぎわう理由が実感できます。
■二股らぢうむ温泉
長万部町大峯32
☎01377‐2‐4383
無休 P有り
日帰り入浴/7:00~18:00
※季節により変動するため要確認
大人(中学生以上)1,100円、
子供(小学生)500円、幼児無料
函館新聞デジタル
※掲載の内容は2023年1月の取材時点によるものです。
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