2023.03.17
暮らす気象予報士の星井さきです。HBCの「今日ドキッ!」などで、北海道の天気をお伝えしています。
私が気象予報士になったのは2019年3月。この春でちょうど4年になります。
昔は、雨が降っていても傘も持たずに駅まで走って向かうようなズボラ(?)な性格で、天気予報なんてまったくチェックしない人間でした。
それが来る日も来る日も天気予報をするようになってからは、視聴者のみなさまとなるべく同じ感覚でいたいと思うようになり、天気予報を自らの生活に当てはめるようになりました。
札幌生まれ札幌育ちの私が、日々天気予報の何をみて服装選びをしているのか、参考になれば嬉しいです。
札幌の根雪終日の平年は4月2日。4月半ばくらいまでは、きっとおうちの周りには雪山が残っていますよね。
春は天気も気温も路面状況も変わりやすい時期。オシャレの大敵が多く潜んでいます。
めんどくさがり、かつ寒がりな私が、この時期の天気予報で注目するのは、下記の4つのポイントです!
基本的に、3月~4月頭は路面状況の悪い時期ですが、特に気温が上がって日ざしが出ると雪どけが一気に進み、路面には大きな水たまりができている可能性があります。
何より靴がべちゃくちゃになることを防ぎたいので、防水のきいた、底のやや厚いブーツを履くようにしています。
また、車の泥はねも防ぐため、お気に入りのコートは着ません。
3月や4月頭は、まだまだ最低気温がマイナスになることが大いにあります。
路面が凍結するおそれもありますので、時間には余裕を持つことを心掛けます。(なかなかうまくはいきませんが)
この時期は雪マークでも、かなり湿った雪である場合がほとんどです。雪の日でも傘を持ち歩くようにしています。
また雨が降ると雪どけも加速し、路面状況がさらに悪化しますので、傘だけでなく、靴は防水のきいた靴。 お気に入りのコートも着ないようにします。
また、大雨・大雪になった翌日は、天気が回復しても路面状況は要注意です。
春は一番風が強い季節です。風速が1メートル強まるたびに体感温度は1℃ずつ下がっていくと言われているため、寒さが苦手な方にとっては、気温と同じくらい重要項目です。
かと言って、あまり季節感のない服装はしたくないので、冬物を着るのではなく、ストールを巻いたり、春コートの中にインナーダウンを着たりなど、アイテムで寒さをしのぐようにしています。
同じく黄砂も、春に最も飛来しやすい傾向にあります。黄砂が多く飛ぶと予想されるときには、HBCのお天気コーナーでもお伝えするようにしています。
当然その日はお気に入りのコートは着ません。そんなとき用に、おうちで丸洗いできる便利なコートがあるといいですね。
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春は高気圧と低気圧が交互に通り、天気や気温が数日の周期で変わりやすい季節です。
気温が上がって一気に雪解けが進むこともあれば、猛吹雪となって季節逆戻りとなることも十分にあり得ます。いったい、お気に入りのコートはいつ着られるのでしょうか。
暖かくなると油断しがちですが、引き続き天気予報はチェックしていただいて、安心してオシャレを楽しんでいただきたいと思います。
文:星井さき
札幌生まれ・札幌育ちの気象予報士。HBCテレビの「今日ドキッ!」(金曜日担当)や、HBCラジオの「朝刊さくらい」「気分上昇ワイド ナルミッツ!!!」「カーナビラジオ午後一番!」「アフタービート」で北海道の天気をお伝えしています。
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