Sitakke連携メディアの「北海道で暮らそう!」では、Youtubeで「北海道で暮らすというコト」と題し、移住者の想いを動画でもご紹介しています。
その中から、選りすぐりのインタビューをお届けします。
森みなみです。
年齢は24歳で、職業は利尻町役場産業振興課商工観光係に在職しています。
家族構成は、東京に父と母と、あと兄が住んでいます。
大学2年生のときに、大学のゼミのプロジェクトで利尻富士町に来たんですよね。
利尻富士町がやっていた、大学生誘致の事業っていうのがあって、それで利尻富士町に来させていただきました。
そのときに、色々な体験をさせていただいて、利尻富士町の人と会話をしたりだとかバーベキューをやったりだとか、交流が色々あって、そのときに利尻富士町すごくいいなっていう風に思っていて。
その前に、私、中学生の頃から、北海道というところにすごい興味をもっていて。
ずっと東京で育っていたので、そういう雄大なところで生活してみたいなという想いがあったので。
利尻富士町で色々な経験をした中で、すごく良いっていうのを感じたのが大学2年生だったんですけど、大学3年生のときに、もう一度利尻島に来たいという想いがあって、そのときはアルバイトで来させていただきました。
一ヶ月くらいですね、移住というか、「お試し暮らし」という経験をさせていただいた中で、「やっぱり私ここで生活をしていきたい」というふうにちゃんと考えるようになって。
旅行とかでも何度か来させていただいて、「あ、ここで生活をしよう」という風に決めたのがきっかけですね。
就職活動をしていくなかで、大学が観光学部ということで、色々な就職先をゼミの先生とかにも提案をされていて、友達の中でも旅行会社にいきますだとか、ブライダルにいきます、航空業界にいきます、ホテルで働きます、っていうのが色々あるなかで、私も実はインターンで、旅行会社にインターンいってたっていうこともあって、色々企画をしたりだとか、そういうのもすごい好きだったんですけど。
やっぱり、就職この後どうするっていう話になったときに、どうしても利尻島っていうのが頭から離れなくって。
「やー、利尻島で一回働きたい」っていう想いもあって。
やっぱり東京っていうところに、自分が収まっているっていうのが、ちょっとどうかなっていう想いがあって。
外に出て、色々なことを知りたいっていう想いもあり、まぁ島での生活っていうのに憧れて、就職を考えたときに、「よし、まぁせっかくだから島国での生活っていうのを楽しんでみるぞ」っていう思いで決めました。最終的な決断ですね。
生まれも育ちもずっと東京にいて、中学生とか高校のときとかまでは、まぁずっと私この後も東京で暮らしていくんだろうなって思っていた。
北海道での生活っていうのもすごいあこがれがあったんです。田舎暮らしっていうのがいいなって思っていたんですけど。でも、現実的に考えて、私はやっぱりずっと東京にいるんだろうなとは思っていたんですけど。
それがガラッと変わったのが、大学に入って、観光学部に入って、視野も広がって。
観光学部に入るということは、色々な地域に行く機会も多くて。
高校生までって、旅行する機会って、自分が一人で旅行するとか、友達と旅行するっていう機会って、ないと思うんですけど。その中で、大学に入って自由に使えるお金とかも増えるわけじゃないですか。
色々な世界を見ていく中で、東京だけに収まらず、他の地域とか、海外に行ったりもして、他の場所ではこんなに自分の知らない世界が広がっているんだなっていうのを目の当たりにして。
自分は、東京だけにいていいのか、っていう風に思ったんですよね。
今ある想いとしては、海外に行きたいっていう想いもあるんですけど、東京でずっと暮らしているよりは、色々な地域にいって色々な世界を知っていきたい、っていう気持ちのほうがすごい大きくって。その中で、島国っていうところに収まったっていう感じですかね。
何をはじめたかといったら、仕事先をまず探しましたね。
最初は、地域おこし協力隊として来ようかなと思っていたんですけど、3年の任期の後どうするかっていうビジョンを考えたときに、大卒1年目で、地域おこし協力隊っていうのは…。
地域おこし協力隊をやる人たちって、その前に何か段階を踏んで技術とかを持って、地域に入っていろんなことをやっていこうという人が多いと思うんですけど。
大卒1年目の私に、地域に入って何ができるかと、その3年間やった後どうしたら良いんだろうっていうのを、就職を考えるときに、すごい思ってしまったんですよね。
いろんな人からも話を聞いて、だったら役場で働いて、地域にどんどんあの入っていった方が良いんじゃないかなっていう風に考えて、役場での就職にしましたね。
「お試し暮らし」のなかで、地域の特性とかを聞いたりして、色々お話聞いた結果っていう感じですね。
「お試し暮らし」っていうのはちょっとはしておいたほうがいいかなって思いますね。
移住を決めて、ポンッと来て、「あれなんか思ってたのと違うぞ?」っていう風に思われてしまうと、暮らしていて楽しいと思っている身としては、残念だなって思ってしまうので。
ここでちょっと憧れがあるなっていう風に思ったら、ぜひ一度、バイトでも、普通の「お試し暮らし」でも良いので、地域の人と触れ合ってみたり、こういうの楽しいなっていう経験をしていただいて、さらにここで暮らしたいっていう想いを強く持ってくれたらいいなっていう風には思いますね。
不安っていうのは、なかったっていったら嘘になるんで(笑)。
正直言うと、結構色々不安はあったんですけど、何個か言うと、1つ目は友達がいないっていう不安はまずありました。
大学2年で来ていて、知り合いもいましたし、同い年の友達とかもできてはいたんですけど。
やっぱり東京にずっと暮らしていて、ずっと仲が良い友だちっているじゃないですか。中学からの親友とかもいますし、悩み相談って誰にしたら良いんだろうとか、実際にそこにいる人にじゃなきゃちょっと現実味がないじゃいですか、不安なことを相談とかしても。
やっぱり、大人になって新しい友だちを作るっていうのができるのかなっていう不安もありましたし。
今まで東京で暮らしていて、周りに興味がないって言ったらおかしいですけど、周りのひとからなんか見られているっていう意識はあまりないじゃないですか、都会に住んでると。
となりの家の人なんて顔知らないし、挨拶もあんまりしないようなところ、都会っていうそういうイメージがあると思うんですけど、やっぱり田舎とか島国っていうと、隣の家の人なんてもちろん知っているし、見られてる意識っていうのがすごいんですよね。
なので、「みなみちゃんこの間、あそこいたでしょ」とかってすごい言われることもあって。島で暮らす前から結構「島国結構狭いから、人との関わりすごい密だよ大丈夫?」っていう風には言われていたので、その不安はすごくありましたね。
あと、雪国っていうのもあったので、東京で雪ってふらないので、「雪かき大丈夫か私?」って思って。
雪かきなんて、生まれてこの方したこともなかったので、雪の量も想像がつかなくって、雪かきの心配もありました。
これはちょっとあの、今まで2つ言ったなかの不安要素とはちょっとベクトルが違うんですけど、この不安もありましたね(笑)。
友達の面で言ったら、友達はできました(笑)。
こっちに来て、同級生と飲む機会って結構あるんですよね。その中で「数少ない女同士仲良くやってこうぜ」みたいな感じはもちろんあって。
なので友達の不安とかは全然すぐに解消もできました。
東京にいる友だちにも全然連絡はとって、帰ったときに飲み会しようとかってすぐ連絡もくれますしこっちからも連絡もします。
すぐに帰れる距離なのでそういう疎遠になるっていう不安もないですし。
島の友達っていうのももちろんできて。
島外から来る子っていうのも結構たくさんいるんですよね。なので、その子と仲良くなったりだとかっていうのも交流ももちろんあるので、その中で一緒に飲み会やって、一緒にお話をして、一緒に遊んでとかっていう中でどんどん仲良くなってっていうのがあって、不安というのは全然なくなりました。
あとは、島の密な関係、「よく見られている」というのも、東京にいたときは見られていないのでなんにも気に留められていないという感じだったんですけど。
ポジティブに捉えると、島にいる中で色んな目があって、色々見ていただけている、心配していただけてるっていう風に考えていく中で、「みなみちゃんこういうの食べる?」とかおすそ分けいただいたりだとか、東京ではない面っで、私はすごい良いなっていう風に捉えられるようになりましたね。
雪かきの面だと、協力してやるっていうのがあって。
家の前とかも、お隣さんと一緒に、「雪やばいね」って言いながら雪かきするとか(笑)。
友達同士とか、友達っていうか役場同士でちょっとボランティアで雪かきしに行くとかもあって、雪かきの面ならどんどん強くなりますね。
「よしこの雪なら全然行けるぞ」みたいな感じはあったんで、どんどんむしろ不安というよりは雪かき超楽しんだけどみたいな感じにはなってきました(笑)。
めちゃめちゃ楽しいです。
ストレスが全くなくなった。
東京にいたときは電車乗るにしても、私東京にいたときから強めの性格ではあるので、電車に乗るとき日本一混雑するところに住んでいたんですよね。
今となっては電車乗る機会もないですし、人もいないんで優雅に歩ける。
歩くときとかも目の前に人がいると電車降りて急いでるのに、前の人遅い!っていうときがあったんですけど、こっちはいない(笑)。
人がいないので優雅に歩けてストレスもないし、自分の好きなように生きていけるっていう開放感がすごくってストレス半減どころかマイナス。
ストレスなんて無い、常にポジティブでいられるっていう状態になっていて。
しかも好きなことが何でもできるので。
海に入りたいと思ったら海に入れるし、山に登りたいって思ったら山にも登れるし。
自分の好きなことっていうのもできるし、好きなことを増やせる、自分の趣味を増やせる場かなっていう風に思って。とにかくここにいることが私は楽しいですね。
大切にしていることは、私は常にフィーリングっていうのをずっと大切にしていて。
あっこの人今こういう風にしたいんだなとか、自分は今こういうことをしたいっていうのをすごい大切にしていて。それが移住につながったっていうのもあるんですけど、たとえば今私は旅行に行きたいんだって思っても、今行きたいと思ったら今行くっていう感じ。
あと周りの人がこういう風に思ってるなと思ったらこういう行動をしようかなとか。
そういうフィーリングっていうのをすごい大切にはしていますね。
他のところとかも楽しい面も自分のつながる面も色々あったんですけど、やっぱり利尻の自然がすごい好きで。
東京って海あるにはあるんですけど入る海では無いんですよね。山って言ったら高尾山とかはあるんですけどただガチな山登りっていうのをできるとこでもなかったですし。
自然の面とか人とのつながりとがすごい自分の思いと合致したんですよね。
利尻と感じあえた部分っていうと壮大なこと言ってる感じになってしまうんですけど、そういうのが感じあえて今ここにいるっていう感じですね。
まず移住をしたいと思ったらその地域に行ってみることっていうのが大切だなという風には思っていて。
「お試し暮らし」してみたらどうですかっていう話もさっきさせていただいたんですけど、行ってみなければやっぱり分からないじゃないですか。
私も中学の頃から北海道に住みたいっていう想いもあったんですけど、実際に来てみてそれがだんだん現実化してきたっていうのがあったので。
行ってみてちょっとあれ「なんか自分の思ってたことと違うな」っていうこともきっとあると思うので、やっぱり移住をしたいっていう風に考えたら、ひとつの場所でも何箇所でも良いんですけど、とにかく行ってみて地域の人と関わってみて、できることならそこでアルバイトをしてみたりだとか、自由気ままな生活っていうのを楽んでみて、ここ良いなってフィーリング、自分の思いと合致するところにぜひ移住をしていただきたい。
移住ってやっぱりちょっと勇気がいることだとは思うんですよね。
自分のいままで住んできたところと離れて、両親がいたら両親と離れて、友達と離れて暮らすっていうことにはなるので、友達もいないところに飛び込むっていうのが。
そういう好きで行くっていう人もいるかと思うんですけど、こういうコロナの時代で移住しようかなっていう風に考えている人は多くいると思うんですよね。
なので、一回「お試し暮らし」とかっていうのを体験して感じあえたところと、そこに行けば良いのかなとは、という風には思うんですけど。
とにかく挑戦してみて欲しいですね。
ずっと移住したいけどどうしようかなぁ、いやーでもなーっていう風にもじもじしているよりは、「とにかく飛び込め」っていう風に私は思うので。
移住を考えている人たちは、何も怖がらずに、不安に思わずに、「とにかく行ってみれば楽しいことが待っているぞ」っていうのは、私が実際そうだったので。
とにかく楽しいことが待っているからとにかく行ってみなっていう風には思うので、皆さんぜひ(笑)っていう感じですかね(笑)。
※掲載の情報は、Youtubeの森みなみさんインタビュー撮影時に基づきます。
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