2023.01.28

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92歳のスイマー!55歳で始めて世界記録更新、日本記録を続々樹立…そのきっかけとは?

札幌・豊平区にある「平岸プール」。
ここには、キラリと輝く92歳のスイマーがいます。

水泳サークル「札幌アスレチッククラブ」。

週に1度の練習では、40代から90代まで思い思いのペースでスイミングを楽しみます。

90歳の参加者は、「生きていく上で体力を維持する大切な原動力、エネルギー」、50歳の参加者は、「仲間とコミュニケーションも取れますしとても心が開けて。とてもいい社交の場」と話していました。

このクラブの最年長が、堀居愛子(ほりい・あいこ)さん92歳。

水泳との出会いは意外にも55歳のとき。
それまで、スポーツとは無縁の生活でした。

「腰を痛めまして、『腹筋と背筋を鍛えてコルセット変わりにするか、それができなかったらコルセット作りますか?』って言われたんです。じゃあプールの教室を探そうって思ってあちこち探してたどり着いた」

リハビリを兼ねて純粋に楽しんでいたスイミング。
しかし、「旅行気分」で決めたドイツでの大会出場が人生を変えました。

「私はドイツに行きたいばかりに泳ぐのはこっちに置いといて、そういうつもりで行ったんですね。ところが最終日に800m泳いで、3位に入っちゃったんですよ。そこでちょっと目覚めました」

その後は輝かしい成績の数々。
82歳で年齢別リレーの世界記録を更新すると、91歳の去年には、5種目で日本記録を樹立しました。

それでも、毎週プールに通う最大の理由は、ただただ純粋な思いから。

「週1日とか2日とか、ここに来るっていうことが90代になっても1人で暮らしていけるってことかなって。ありがたい存在ですよね、プールの仲間って。年齢関係なく話してくれることがうれしいですね」

泳ぎ続けられる限りは泳ぎ続けたいかと尋ねると、「そうですね。それがやっぱり、この年齢まで生きてきた証なのかしらね」と話していました。

***

堀居さんは、道内の民放5局が、それぞれ様々な角度からスポーツの持つ「チカラ」の可能性を探る企画「スポーツのチカラ×まちのミライ」で取材しました。
前編の記事では、98歳の現役バスケットボールプレーヤーをご紹介します。
⇒【98歳のバスケプレーヤー!大正生まれ、日本最高齢選手の「かけがえのないもの」

文:HBCスポーツ部
編集:Sitakke編集部IKU

※掲載の内容は放送時(2023年1月19日)の情報に基づきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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