札幌・豊平区にある「平岸プール」。
ここには、キラリと輝く92歳のスイマーがいます。
水泳サークル「札幌アスレチッククラブ」。
週に1度の練習では、40代から90代まで思い思いのペースでスイミングを楽しみます。
90歳の参加者は、「生きていく上で体力を維持する大切な原動力、エネルギー」、50歳の参加者は、「仲間とコミュニケーションも取れますしとても心が開けて。とてもいい社交の場」と話していました。
このクラブの最年長が、堀居愛子(ほりい・あいこ)さん92歳。
水泳との出会いは意外にも55歳のとき。
それまで、スポーツとは無縁の生活でした。
「腰を痛めまして、『腹筋と背筋を鍛えてコルセット変わりにするか、それができなかったらコルセット作りますか?』って言われたんです。じゃあプールの教室を探そうって思ってあちこち探してたどり着いた」
リハビリを兼ねて純粋に楽しんでいたスイミング。
しかし、「旅行気分」で決めたドイツでの大会出場が人生を変えました。
「私はドイツに行きたいばかりに泳ぐのはこっちに置いといて、そういうつもりで行ったんですね。ところが最終日に800m泳いで、3位に入っちゃったんですよ。そこでちょっと目覚めました」
その後は輝かしい成績の数々。
82歳で年齢別リレーの世界記録を更新すると、91歳の去年には、5種目で日本記録を樹立しました。
それでも、毎週プールに通う最大の理由は、ただただ純粋な思いから。
「週1日とか2日とか、ここに来るっていうことが90代になっても1人で暮らしていけるってことかなって。ありがたい存在ですよね、プールの仲間って。年齢関係なく話してくれることがうれしいですね」
泳ぎ続けられる限りは泳ぎ続けたいかと尋ねると、「そうですね。それがやっぱり、この年齢まで生きてきた証なのかしらね」と話していました。
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堀居さんは、道内の民放5局が、それぞれ様々な角度からスポーツの持つ「チカラ」の可能性を探る企画「スポーツのチカラ×まちのミライ」で取材しました。
前編の記事では、98歳の現役バスケットボールプレーヤーをご紹介します。
⇒【98歳のバスケプレーヤー!大正生まれ、日本最高齢選手の「かけがえのないもの」】
文:HBCスポーツ部
編集:Sitakke編集部IKU
※掲載の内容は放送時(2023年1月19日)の情報に基づきます。
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