2023.01.06
深める子どもたちの減少や校舎の劣化などで、廃校となる学校が全国的に増えています。
そんな中、札幌市厚別区で、廃校となった校舎を新たな地域の交流拠点にする取り組みが始まっています。
連載「じぶんごとニュース」
白を基調とした建物に、おしゃれなデザインが目を引くシンボルマーク。
ここは、3年前に閉校となった札幌市厚別区の旧「上野幌西小学校」です。
幼稚園などを経営している大藤学園が来月、校舎や跡地を利用した新たな地域交流の場をオープンします。
名前は、「上野幌西小学校」を略して、「カミニシヴィレッジ」です。
カミニシヴィレッジは、既にレバンガ北海道の公式練習場として使われているほか、去年、「認定こども園」が開園しました。
しかし、それだけではありません。
大藤学園の大谷壮史教務局長が案内してくれたのは、元「図書室」。
「企業研修や、セミナーとか、小さな試写会とか、そういったな用途に使ってほしい」といいます。
こちらは教室をリノベーションした有料のレンタルスペースです。
打ち合わせや会議などに使うことができます。
また、ダンスやバンド練習などに利用できるこの部屋は、元「音楽室」。
性能の高い防音設備が活用されています。
そして、地域の交流を活性化させるとともに、くつろぐ時間も大切にしてほしいと、カフェスペースやコインランドリーも設置されます。
大谷教務局長は、「学校を学校として残す。地域にとっては財産なので、もう1度、幼児教育で、再生させたいというのがコンセプト」と話します。
大谷教務局長は、「子どもたちは地域で育つものだと考えていて、例えば、地域のおじいちゃんおばあちゃんに怒られたり、かわいがられたり、お兄ちゃんお姉ちゃんに色んなことを教えてもらったり、意図的にここにいろんな人たちが交われるような空間を作りたい」と話していました。
「カミニシヴィレッジ」のオープンは、1月23日の予定です。
連載「じぶんごとニュース」
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部IKU
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2022年12月19日)の情報に基づきます。
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