2022.12.23
深める2つの社会課題を、「パン」がつなぎます。
連載「じぶんごとニュース」
札幌市北区の一角に運び込まれたのは、箱に詰められた、たくさんのパン!
ここは、「夜のパン屋さん」。
パンの販売店から、閉店時間が近づいて売れ残りそうなパンを安く買い取り、1か所で販売することで、捨てられるパンを減らす取り組みです。
シロクマベーカリーの荒川祐太郎さんは、「持ってきたのは90個くらい。あまり売れなくて思ったより残ってしまった。店をやっていくうえで廃棄は切っても切れない。誰かの役に立てば素晴らしい」と話していました。
午後4時。オープンと同時にたくさんの客が訪れました。
この日は、札幌市内の6つ店から、150個以上のパンが並びました。
道産小麦を使ったパンに、米粉のパン…どれもおいしそうです!
この店を運営しているのは、ホームレスの人たちの自立を支援する団体「ビッグイシューさっぽろ」です。
住む家や仕事がないなど、生活に困っている人にパンを売ってもらい、その利益が販売員の賃金になります。
ビッグイシューさっぽろの平田なぎさ事務局長は、「生活が苦しい学生やシングルマザーに声をかけて、一緒にやりませんかというふうに広げていけたらいいな」と話していました。
12月6日は、北区北18条西4丁目の書店「シーソーブックス」で午後7時まで開かれた「夜のパン屋さん」。
現在は月に1回の営業ですが、春以降は営業回数を増やしていきたいということです。
連載「じぶんごとニュース」
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部IKU
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2022年12月6日)の情報に基づきます。
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