アザラシの赤ちゃんに、シマエナガ。
いずれもブームの〝火付け役〟となったのは、1人のカメラマンでした。
北海道のかわいい動物の写真を、インスタグラムで毎日配信する、「北海道3大かわいい動物」プロジェクト。
きょうは、「かわいい!」に、命をかけたカメラマン・小原玲(おはら・れい)さんのお話です。
報道写真家として活動していた小原さん。
その後、アザラシの赤ちゃんと出会い、1990年に初めての写真集を出版。
日本中に〝アザラシの赤ちゃんブーム〟を巻き起こしました。
しかし、地球温暖化のせいなのか、アザラシの写真をまったく撮ることができない年も。
そのときに出会ったのが、シマエナガでした。
正面から見た顔…、アザラシと似ていると思いませんか?
小原さんの写真によって、シマエナガは〝雪の妖精〟として、日本中に知られるように。
「最初は『かわいい』だけでいいと思うんです。そうやって『かわいい』がきっかけになって、森への好奇心が始まっていく」
「かわいい」と思う気持ちは、いつしか、その動物たちを「守りたい」という行動につながると、小原さんは、いつも話していました。
北海道で、エゾモモンガの撮影に夢中になり、これまであまり見ることが出来なかった夜のモモンガ達や、モモンガの赤ちゃんの姿を次々と見せてくれた小原さん。
去年の夏の終わり、〝末期のがん〟が見つかりました。
そして、2021年11月17日…。まだ、60歳でした。
小原さんが亡くなって1年。
ご家族の手によって、エゾモモンガの写真が、1冊にまとめられました。
実は、「北海道3大かわいい動物」プロジェクトも、小原さんから大きなヒントをいただきました。
特別記事では、一緒にモモンガを撮影していた日々のことを、写真集・未掲載の写真とともにお伝えしています。
⇒【「かわいい」に命をかけたカメラマン・小原玲さんと、エゾモモンガの赤ちゃん】