全国でも有数のラーメン激戦区、函館。
その函館で、新たな塩ラーメンが誕生しました。
美味しさの秘密は、なんと、「ブリ」!
ラーメンとブリ、意外な組み合わせですが、どんな一杯なんでしょう?
「かたやブリ」なラーメンの魅力に迫りました。
函館駅のすぐ近くにある「函館朝市駅二市場」。
観光客が多く訪れる「活いかの釣堀」でも有名なこの朝市にある「地ブリショップ」で、そのラーメンが味わえます。
函館塩ラーメンの代名詞とも言えるラーメン店「函館麺厨房 あじさい」とタッグを組んで開発した自信作がこちら!
「函館ブリ塩ラーメン」です。
きらきらと輝く透明なスープには、うまみがたっぷり!
ブリの生臭さは一切ありません。
合わせる麺は、道産小麦「きたほなみ」を使った中細麺。
トッピングには、特製のタレに漬け込み皮目を香ばしく炙った「ブリチャーシュー」や、ブリのパウダーがのった、珠玉の一杯です。
しかし、なぜ、あえてブリをラーメンにしたのでしょう?
その背景には、急増するブリの漁獲量と北海道ならではの食文化がありました。
北海道内における「ブリ」の漁獲量は年々右肩上がりに増加。
10年間で、5倍以上に増えています。
一方で、消費量はというと、全国主要都市の中で札幌市はワースト2位・・・
豊富な海の幸に恵まれた北海道。
ブリ以外にもたくさんの魚が獲れるため、過去になじみのなかったブリは、漁獲量が増えてもなかなか道民にとっては身近な食材になっていないのが現実なのです。
せっかくたくさん獲れているブリが食べられないのはもったいない!
北海道産のブリの魅力を、もっと広めたい!!
そんな熱い情熱により、「函館ブリ塩ラーメン」が誕生したのです。
「函館ブリ塩ラーメン」のスープの味の決め手となるのが「ブリエキス」。
豚骨や鶏などからとっただしに、ブリエキスを加えているのです。
製造しているのは、小樽銭函にある1964年創業の老舗「和弘食品」。
スープやタレ作りを得意とするプロ集団です。
ブリエキスには、小ぶりの北海道産のブリを、豪快に1匹丸ごと使います。
ブリのうま味を余すところなく活かそうと考えたのですが、最初はエグミが出たりしたそう・・・
そこでひらめいたのは、約300度のオーブンでブリを一度焼き上げること。
ブリは両面に火を入れ皮から身にかけて香ばしく焼き上げます。
事前に焼くことで、脂の生臭さを抑えることができるんだとか。
焼き上げたブリは圧力釜へ。
圧力釜での煮込み時間は2日間かかります。
煮込んだスープをじっくりと時間をかけて濃縮させ、最後にホタテエキスや昆布エキスを加えて完成したのが、ブリ丸ごとの旨味が詰まったブリエキスです。
「カツオやサバよりもうま味が強い」と語る、和弘食品の松原さん。
「これまで世の人が味わったことがない味。可能性は無限大」と、ブリエキスの魅力を語ります。
函館を訪れたら、ぜひとも味わってほしい、函館ブリ塩ラーメン。
自宅でも楽しめるセットも販売されています。
函館のお土産ショップで購入可能できるほか、ふるさと納税の返礼品として手に入れる事も出来ます。
「ブリラーメン」が、「北海道ラーメン」の新ジャンルになる日も近いかもしれませんね。
※掲載の内容は番組放送時(2022年11月14日)の情報に基づきます。
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