2022.06.15

深める

【移住の話】巡りあった土地でパン職人として生きていく。『toi』

初めまして!

音更町地域おこし協力隊とフリーライターとして活動している高山茉実(たかやままみ)と申します。

この度はご縁があってDO-Lifeの記事を執筆させていただくことになりました。 私のひととなりを少しでも皆様に知ってもらえたらいいなと思い、簡単ですが自己紹介をさせていただきます。

1996年生まれ、北海道日高町出身。

「働くなら都会へ行ってみたい!」と思い名古屋で就職しました(東京はちょっと怖かったのと親戚がいるので名古屋を選びました!)。

出版社で雑誌の編集者として2年働きましたが、体を壊してしまい北海道へ帰ることを決意。 どうせ帰るなら前から興味のあった“地域おこし協力隊”をやってみよう! と思い求人を探していたところ、ご縁があって音更町の地域おこし協力隊として働かせていただけることになりました。

地域おこし協力隊の主な業務は情報発信。 音更町のヒト・コト・モノを取材して、ブログにて発信をしています。

取材をしていく中で私が特に素敵だなと思ったのは“人”でした。

自分でお店を持っている方やクリエイターなど、色々な人に取材させていただきましたが、共通しているのは、みんなキラキラ輝いているということ。

今までの人生、考え方などそれぞれ違うのにみんな表情が生き生きしていて、“生きる”ということを全力で楽しんでいました。

またどんなに失敗しても、諦めない。 そんな姿に強く心を動かされ、この気持ちをみんなにも伝えたいと思いました。

そこからは主に“人”に焦点を当てて記事を書いています。 なので、Do-Lifeの記事も移住してきた人や働く人など、様々な“人”にスポットを当てて記事を書きたいなと思っています。

正直、かっこいい文章は書けません。

だけど背伸びをしないで私らしく、素直な気持ちを言葉に変えて皆様にお伝えできたらいいなと思っています。 こんな私ですが、最後まで読んでいただけると嬉しいです!

物語に出てくるような森の中にあるパン屋さん

高山)
早速、今回取材した方を紹介させていただきます! 記念すべき第1回は、森の中にあるパン屋さん『toi(トイ)』の店主・中西宙生(なかにし ひろお)さん。よろしくお願いします。

中西さん)
よろしくお願いします。

高山)
それでは中西さん。簡単な自己紹介をお願いします!

中西さん)
兵庫県明石市に生まれ、神戸市に就職。 仕事は、スタジオアシスタントやホテルマンなど色々なことを経験しましたが、自分に合わず長く続かなかったです。 そこで、もともと自分のお店を持つということに興味があったので、好きで作っていたパンの道を歩もうと決めました。 最初に始めたのは、神戸市にあるパン屋さんのアルバイト。 そこをやめた後は大手パン屋さんに4〜5年働いて、独立のためにドイツとフランスに修行に3ヶ月間行きました。

研修先のフランスの写真(中西さん提供)

高山)
自分のお店を持ちたい!という気持ちがあったのですね。 研修先にドイツとフランスを選んだ理由はなんですか?

中西さん)
ドイツやフランスはパン文化が根付いていて、食卓に当たり前にパンが置いてある。そこがいいなと思っていました。そこで、自分がお店を開くなら小麦があるところにしようと決めました。小麦の生産が盛んな場所はやっぱり田舎が多いので、土地探しも自然と郊外になりました。

『toi』にはフランス生まれのパンも置いてあります。

高山)
小麦が多く生産されている場所といえば北海道がピッタリですよね。 しかし、北海道の中でもなぜ十勝を選んだのか気になります!

中西さん)
十勝に行ったきっかけは、帯広市にある『風土火水』の立ち上げにお声がけいただいたことがきっかけです。とても悩みましたが、勉強にもなると思い家族と一緒に引っ越してきました。

高山)
チャレンジ精神で家族を連れて移住を決意したのがすごいです!

中西さん)
いや、最初は移住する気は全然ありませんでした! 当時は子どもがまだ小さく、小学校に上がるタイミングで関西に戻ると決めていました。なので、土地も関西の地元であればいいなと思って探していたんですけど、なかなか出会えず。すると、だんだん小麦の産地である十勝を離れなくてもいいんじゃないか?という考え方になってきて、ここでお店を始めるのもいいのかもしれないと思い音更町に移住を決めました。

手作りの窯でパンを焼く中西さん。

一つひとつ真剣な表情で焼き加減を確認します。

今あることこれからのこと

高山)
初めから移住するぞ!という気持ちではなく、流れ着いてたどり着いたのが十勝という感じだったんですね。

中西さん)
はい。今思えば、目の前の現実を受け止めてそこからどうしたらいいかを考える。そんな生き方をしてきたような気がします。仕事も毎日忙しくて、やらなくちゃいけないことも多いけど、今の自分ができることを一つひとつ考えてこなしています。

高山)
今自分の手元にあるものを活かしながら、パン職人の道を真っ直ぐに進む中西さん。キラキラしていてとても素敵です。

関西から一緒に移住した奥さんの中西貴子(たかこ)さん。2人の掛け合いから仲の良さが伺えます。

有機小麦で作る体に馴染むようなパン

高山)
中西さん!『toi』のパンの魅力を教えてください!

中西さん)
小麦の美味しさをそのまま味わえるというところです。 有機小麦を使っているので、噛めば噛むほど小麦本来の風味や味わいが口の中に広がってくる。一瞬の美味しさだけでなく、身体に自然に馴染むようなパンです。

toiのパンは自家製分にもこだわっています。

高山)
今までは、クリームやジャムなどがたっぷり塗ってあった菓子パンばかり食べていましたが、今回の取材を通して、パン本来の美味しさを味わいたいなと思いました。お家に帰ってtoiのパンをいただくのが楽しみです!
本日はお忙しい中取材にご協力いただきありがとうございました。 同じ音更町民として、また仲良くしてもらえたら嬉しいです!

お店にズラリと並ぶパンたち。
いい香りで溢れています。

toiパンと相性がバッチリの手作りジャムも販売しています。

早速実食してみました!

今回購入したのは、オススメしていただいた「スペル小麦のフォルコンブロート1本 ¥980」。中川農場のオーガニックの古代小麦全粒粉100%を使用しています。

高山)
それでは早速いただきます!

高山)
美味しい!!!!小麦の風味と味わいが口の中に広がるので、ジャムをつけなくても物足りなさを感じません!(もちろん、ジャムをつけても美味しかったです!)ハード系のパンが好きなので、硬さもちょうどいい。 食べ応えがあるのも嬉しいです。これはリピート確定です!!!

撮影:Sayaka

文:高山茉実(たかやままみ)
1996年生まれ。北海道十勝在住。ポートレートを中心に広告、レストランのメニュー撮影、企業撮影などを撮影。また、最近は動画撮影や映像制作にも精力的に取り組んでいる。

toi

住所 北海道河東郡音更町字上然別北6線23-4
電話 0155-32-9177
WEBサイト  toi
メールアドレス toinaturel@gmail.com
営業日・時間
夏季(3月〜10月中旬)10:00〜17:00、冬季(10月中旬〜2月)10:00〜16:00
定休日 月曜、火曜

DO-Life

道東のTOYOTAディーラー『釧路トヨタ』が運営するWebマガジン。道東に住む人が道東に住まう人に、エリアの魅力を地元ならではの視点で発信しています。

https://do-life.jp/

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