2022.04.28

食べる

「やわらかなチャーシュー」「ぶるんと弾ける縮れ麺」…地元紙の読者1275人が選んだ「旭川で今いちばん好きなラーメン」!

旭川や近郊で毎週2回、17万部以上を各家庭に配布しているフリーペーパー「ライナー」。2021年に続き、ことしも「旭川ラーメングランプリ」を開催し、読者1275人が熱い意見を寄せてくれました。

しお、みそ、しょうゆ、それぞれの部門の上位3位に輝いたラーメンの魅力を、ライナー編集部が解説します!

しお部門

第1位 麺屋 秘蔵(122票)

9年前のオープンにあたり、店主が最初に完成させたのが看板メニューの「ゆずネギしお」。

湯気とともに立ち上る爽やかな香りは、豚骨スープに溶け込んだ柚子胡椒のしわざ。道産豚のほほ肉(トントロ)のやわらかなチャーシュー、どっさり鎮座した北海道産の軟白ねぎ、道産小麦と外麦をブレンドした適度なコシと歯ごたえの低加水麺。さらに紅生姜やブラックペッパーが心地よいアクセントになっています。

すーっと体になじむような調和のとれた味わいで、見事2年連続のしお部門1位!

第2位 ラーメンすがわら本店(118票)

旭川中心部で長年愛されてきた「すがわら」が堂々のランクイン。麺が見渡せるほど透き通ったスープは、ひと口飲めば奥深いコクがじんわり広がり、そのギャップに驚かされます。

ベースは豚骨や鶏ガラに、アジや昆布など魚介を合わせたWスープ。一般的にはこれに塩ダレを加えて作るのが塩ラーメンですが、すがわらに塩ダレは存在しません。食材の旨みをたっぷり蓄えたスープを塩と調味料だけで味付けして仕上げることで、この透明感を生み出しています。

シンプルな見た目とは裏腹の奥深い世界をご堪能あれ。

第3位 らーめん山頭火 旭川本店(98票)

旭川ラーメンに革命を起こした有名店がランクイン。人気投票では、有名店ゆえの判官びいきが不利に働きがちですが、それを覆してのランイクインは大いに評価できます。

白濁とんこつスープは、「ミルキー」という表現がぴったりはまるまろやかな味わい。それでいて、とんこつ臭さはまったくありません。これに、加藤ラーメンの細麺、ほほ肉チャーシュー、まんなかにちょこんとカリカリ梅。そのビジュアル、味、どれをとっても今まで出会ったことのないラーメンの登場に旭川市民は驚きました。

山頭火系と呼ばれるラーメンが隆盛を誇り、今ではトラディショナルな地位を確立した旭川ラーメンニューウェーブの金字塔とも言える一杯です。

みそ部門

第1位 みそラーメンよし乃本店(136票)

昭和43年創業の老舗が、堂々2年連続の1位に輝きました。
よし乃の魂ともいえる秘伝のみそダレには「特殊なものを色々混ぜこんでいます(笑)」。本店で1回に仕込む量は約1600食分の100㎏!その圧倒的人気が分かります。

スープをひと口すすると、濃厚かつまろやかな”みそ”の味わいが爆発的に広がり、ニンニクの香りと旨み、唐辛子の辛みが鼻と舌を刺激します。どっさり盛られたトッピングのもやしやタマネギからも旨みが溶け出し、スープはさらに奥深い味に。

天地返しをしていただくもよし。野菜をある程度いただいてから麺に突入するもよし。よし乃のみそラーメンには、着丼から完食までそれぞれの物語があります。

第2位 ラーメンふるき(71票)

現在は休業中ですが、ファンの熱い声で前回に続きランクイン。長期休載中の人気漫画のように、もはやレジェンドとなっている、みその名店です。

赤と白の合わせみそに、日本酒、ニンニクなど10種類以上の素材をブレンドし、3カ月熟成させて作るタレに、とんこつや鶏ガラからとったスープを合わせます。こってり濃厚な味が苦手なお客さんにはうす味で提供したり、あとから薄める割りスープを添えたりと、女性店主ならでは心配りもうれしいポイント。甘さとしょっぱさ、ピリ辛のスパイラルに、まろやかさを追加してくれるバターのトッピングが店主のおすすめです。

第3位 ラーメン専門 みそラーメンのふく寿(67票)

居酒屋のいち(隠れ?)メニューから人気に火がつき、ラーメン専門店へと衣替えした異色の経歴を持つ甘辛濃厚みそラーメンの名店。

3カ月間熟成させた味噌と野菜の旨みがたっぷりつまったスープは、一度食べれば病みつきに。ノーマルの味噌ラーメンは、トッピングにもやし、玉ねぎ、ひき肉に加え、厚切りのチャーシューと大きなメンマまでついて値段が良心的なのも嬉しいポイント。繊細で深い味わいの塩ラーメンも密かにファンの多い一杯です。

店内は小上がりもあるので家族連れにもおすすめ。

しょうゆ部門

第1位 らーめんや天金 4条店(73票)

力強いとんこつスープによく絡む低加水麺。まろやかでキレのあるしょう油ダレ、脂の風味とコクが一体となり、口の中いっぱいに広がります。「これぞ旭川ラーメン」と呼ぶにふさわしい王道の一杯です。

まる2日かけて丁寧にとったスープは、大量のとんこつと鶏ガラがベース。ごまかしが効かないシンプルな構造だからこそ、とろ火でていねいに炊き出すスープ作りには細心の神経を注ぎます。表面には、分厚いラードだけでなく、スープをとる際に滲み出た旨み成分も浮かんでいます。この打ち出しの強いスープとがっぷり四つに組むのは、歯切れがよくぶるんと弾ける縮れ麺。チャーシューやメンマは、あくまで主役のスープと麺を引き立てる存在で、ラーメンの基本形のようなたたずまいには、完璧な美しさを感じます。

第2位 旭川ラーメンこぐまん(72票)

旭川では珍しい朝5時から「朝ラー」が楽しめる店。

とんこつと鶏ガラをベースに、数種類の野菜に昆布や煮干しを合わせたクセのないスープは、毎日食べても飽きのこない味わい。まろやかな醤油ダレが全体をやさしくまとめています。ほろっと崩れる肩ロースのチャーシューにネギとメンマと、シンプルなトッピングでキメた王道スタイル。どんな世代にも沁みる素朴さが魅力です。

第3位 ラーメン専門つるや(66票)

ラーメン激戦区で50年以上、市民に愛されている「ラーメン専門つるや」。白濁した豚骨スープは、見た目と違ってあっさりした旨さが後を引きます。ファン曰く「永遠に飲めるスープ」。

豚骨をコトコト煮込んで継ぎ足しながら、じっくり丁寧に仕込んだスープは、豚骨らしい濃厚な味わいをしっかり残しながら、臭みのないすっきりとした後味で、ついついレンゲがすすみます。このスープに合わせるのは、加藤ラーメン特注の中細ちぢれ麺。コシが残るように適度に茹でた麺は、もちっとした食感が楽しめるだけじゃなく、スープがしっかり絡んで、ラーメンのおいしさを引き立ててくれます。

見た目の迫力も満点のみそ野菜チャーシューメンも人気で、みそ部門でもランクインするハイレベルな一店です。

新旧せめぎ合い、盛り上がりが続く旭川ラーメン。「ライナーウェブ」では、上位10位までを、読者の熱いコメントとともにお伝えしています。

***
各部門の上位1位を紹介したSitakkeTVの動画は、こちらの記事で!
https://sitakke.jp/post/2986/

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