2022.04.16

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出産で入院したとき、同じ病室に「妊娠中の男性」がいたら…?「こころが男性どうし」のふうふと、病院の挑戦

「赤ちゃんの心臓が動いているのが、確認できますね」

薄暗い診察室で、青白く光る画面に映る、新しい命。エコー検査を受けるきみちゃんは、静かに真っすぐ画面を見つめていました。赤ちゃんは元気に育っていますが、きみちゃんの表情は少し硬いままです。

29歳のきみちゃんは、からだは女性、こころは男性のトランスジェンダーです。きみちゃんのパートナー・ちかさんは、3歳年上。からだは男性、こころは男性ですが、日によって女性寄りの日もあって、好きになるのは男性だけ。

2人は、「こころが男性どうし」のふうふです。

2人の間に宿った新しい命を、若手記者の「わたし」が見つめる連載、「忘れないよ、ありがとう」。前回は、2人の「法的な結婚」に対する葛藤と、妊娠がわかったときの戸惑いについてお伝えしました。

ただ、「こころが男性どうし」のふうふの妊娠に初めて向き合うのは、2人だけではありません。今回は、2人の気持ちとからだに、病院がどう向き合っていたか、お伝えします。

連載「忘れないよ、ありがとう

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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