2022.04.08
食べるウェディングケーキを目にしたときのような感動を、手頃なスイーツでも味わえる…。そんなパティスリーが、札幌にあります。
札幌市中央区の「フランセスファーム」。
季節ごとに、華やかな期間限定スイーツが並びます。
作っているのは、ウェディングケーキ職人。このパティスリーは、札幌の結婚式場・宮の森フランセス教会の中にあるんです。
味も、見た目も手を抜かないのが、ウェディングケーキ職人のこだわり。
シュークリームから顔を覗かせるのは…ウサギです!
ぽってりした口元やほっぺ、つぶらな瞳がかわいい…。食べるのがもったいない…と思ってしまいますが、一口食べて、また感動!たっぷり詰まったカスタードクリームは、道産の卵と牛乳でじっくり炊き上げていて、濃厚なおいしさです。
プリンはとってもなめらか!子どもも喜びそうなヒヨコの顔は、ふわふわのスポンジ生地をまぶす一手間も加えて作り上げています。
プリンとシュークリームは定番のメニューですが、ウサギとヒヨコのデザインは4月30日までの期間限定。キリスト教の復活祭・イースターにちなんでいるんです。
去年のクリスマス時期は、シュークリームにちょこんとスノーマンが座っていました。かわいい……!
ほかにも、どらやきからもっちりしたネコのおしりがこぼれたり、ハロウィーンのおばけすらかわいかったり…季節ごとに、何度通っても楽しめる限定スイーツが登場しています。
この立体的・独創的なスイーツを実現する力は、日頃のウェディングケーキづくりで培われています。
主任パティシエの本田航(ほんだ・わたる)さんによると、ウェディングケーキづくりの難しさのひとつが「バランス」だそう。高く積み上げる上、デザインも独特なので、崩れないように、そして下の方の生地がつぶれないようにするのに、技術がいるそう。新郎新婦にとって一生の思い出になる舞台なので、おいしさも、もちろん必要です。
そうして新郎新婦それぞれの要望に応えるうちに身についた技術が、パティスリーに並ぶスイーツに生かされているんです。
なかなか食べる機会のないウェディングケーキ。その職人が作るスイーツを、手頃な価格で味わえるなんて、夢があります…。これから結婚式を考えている人は、ウェディングケーキのお試し目的でも利用できそうですね。
4月30日までの期間限定のスイーツが、「桜のヴェリーヌ」。
桜のジュレ、桜のムース、パンナコッタの3層構造です。わらび粉や白玉を使っていて、「桜餅」のような香りと食感!口の中が一気に春めき、気分も明るくなる、この季節にぴったりのスイーツです。
さらに、ヒツジのチーズケーキも…もふもふでかわいすぎます!!
北海道らしく乳製品にこだわった一品。ヨーグルトとクリームチーズを合わせたムースに、チーズクリームをきめ細やかにしぼり、さらにふわふわのスポンジ生地をまとわせます。
もこもこした見た目になるよう、クリームはたっぷり!とっても濃厚なチーズを堪能できる、ボリュームのあるケーキなのですが…1個ぺろりと食べられちゃうんです。
その秘密が…
中に包まれたフレーバーは「ミックスベリー」のジュレ!濃厚チーズに、さっぱりヨーグルト、甘酸っぱいフレッシュベリーという3つの味のバランスが緻密に計算されているんです。
かわいいだけじゃない、こだわりケーキ…。その背景には、本田さんの温かい想いがありました。
「僕の手がけたスイーツで、ひとり一人の大切な時間を彩れたら、僕自身もとても嬉しい気持ちになるので、ひとつひとつのケーキに想いを込めてお作りしています」
パティシエになったきっかけを尋ねると、お母さんとの思い出を話してくれました。
「僕は双子なんですけど、僕がチョコレートが好きで、兄が生クリームが好きで、味の好みが全然違ったんです。そこで母が、毎年誕生日に、2種類ケーキを作ってくれていて…それがずっと心に残っていたので、誰にでも訪れる誕生日に特別なケーキを作れる人になりたいと思いました」
お客さんの笑顔のために、「見たことのないスイーツ」に挑めるのが、ウェディングケーキ職人のいるパティスリーの強み。誕生日や記念日用に、オリジナルケーキのオーダーも受け付けています。
記念日や誕生日はもちろん、ちょっとだけ特別な気分を味わいたいとき、「今月のフランセスファームの限定スイーツは何かな…?」と、思い出してみてはいかがでしょうか。
フランセスファームについてご紹介したSitakkeTVの動画はこちらの記事で!細やかな技術に注目です。
→口の中が一気に春めく!ウェディングケーキ職人が手がける絶品スイーツ( https://sitakke.jp/post/2800/ )
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【フランセスファーム】
札幌市中央区宮の森3条10丁目3−25 宮の森フランセス教会内
※情報は取材時(2022年3月)の情報に基づきます。最新の情報は店舗にお問い合わせください