2026.10.24
深めるてる子さん)講演会でそういう方がいらっしゃったときは、講演している最中にヤジみたいな感じで「お前の言っていることは全部間違っている!」と言われて一瞬講演が中断するみたいなときもありましたし、質疑応答の中で「LGBTQというのは存在しなくて」なんてことを当事者である私の目の前で言われたこともあったりしたんですけれど。

てる子さん)まず一番は、その場にいる講演を聞きに来ている方の中にも当事者がいるはずなので、その人たちに配慮して「今からの話はもう聞きたくなかったら外に出て大丈夫ですよ」とアナウンスをしてから。
やっぱり講演会という公の場で、私自身がその人を拒否する姿勢を見せてしまったら「対話しないのがやり口か」と思われるのも嫌なので、私は発信者として徹底的に言葉を使って相手に議論を尽くすようにしています。
だけど、これって私がセクシャルマイノリティについて伝えることを仕事だと思っている人間だからやっているのであって、すべての当事者がそうできるわけじゃないと思うんですよね。否定されることで本当に深刻な傷つき方をしてしまう人もいると思うんです。
なので、そういう人もいることを想定して「否定してくる人からは逃げてもいいんだよ」ということは、いろんな人に伝えたりする場面もあったりします。

本間アナ)場合によって対応を変えながらなんですね。全員が理解してくれるわけじゃない?
てる子さん)かたくなに否定してくる人ってどんな思考回路なのかなと分析してみたことがあるんですが、日本社会に不安を抱えている人だったりするんじゃないかなと思うんですよ。「LGBTQの人がいると少子化が進む」と言ってくる人にも出会ったことがあって。この日本という国が将来どうなっていくのかという不安の矛先を、性的マイノリティに向けている人がいるんだなと感じたりしました。
実際のデータで言うと、同性婚を導入した国を見ても少子化が進んでいないどころか、出生率の上昇が認められている国もあったりします。
そうしたデータを知らないまま、自分の不安を誰かにぶつけるタイプの人が多いなと思います。これからは理性的な議論だけでなく、そうした感情ベースで動いている人たちの感情の変化を促すことも、できるようにならなきゃいけないんだなと、最近すごく勉強になったところですね。
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