
続いて、カメラが向かったのは胆振の安平町です。
「はやきた子ども園」に、2025年、新しいクラスが開設されました。
65歳以上が対象の、その名も『えんじょい組』です。
出席帳にシールを貼ったら、まずは血圧を測って健康チェックです。

登園は、週に1回。
午前10時から午後1時までの3時間、園児と一緒に公園を散歩したり、乗馬や読書など自分がやりたいことに打ち込みます。
この日は、10月のイベントの飾りつけを作りました。
給食の時間も、楽しみのひとつです。
稲垣英子さん(78)は「いつもどこにいっても老人の世界しか知らなかったけど、ここに来ると子どもたちや先生たち、若い世代のお母さんたちが来たり、社会とつながっている感じがする」と話します。
最高齢は諏訪幸子さん、96歳です。
諏訪さんは「家に一人でいると頭がね、やっぱりみんなとお話ししないと。小さい子を見ていると自然と心が和んで楽しい」と話します。
高齢者にとっては、こども園での交流が孤独感の解消にもつながっています。

そんな『えんじょい組』を開設するきっかけとなったのは、2018年の胆振東部地震でした。
「はやきたこども園」は、お泊まり保育中に被災しました。
震災当時は地域の人が園に避難したり、地域の人に支えられて復興が進んだといいます。
はやきた子ども園の福田剛園長は「震災を通じて地域の人とつながるのをすごく意識した。何かできることはないかと考え『えんじょい組』を創設した」と明かします。
当初は4人でスタートした『えんじょい組』も、いまは定員10人を上回る15人が在籍。
地域の交流拠点になっています。
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