2026.09.30
みがく
えらそうなことを言っておりますが、私もまったくの「ド初心者」として入門させていただきました。
お稽古ごとなんて全く経験がないし、なんだったら人とお話しするのが苦手なタイプだし、よくもまあそんな状態で入門しようと思ったな…と今だったら思います。
経験を重ねるとあれやこれやと考えてしまって行動できなくなるので、当時は勢いに任せて「えーい!」と知らない世界に飛び込んで良かったのかもしれません。
入門しても、すぐにお座敷にあがれるわけではありません。
はじめの数か月は『お見習いさん』として、お稽古はもちろん、礼儀作法や着付けを学びます。
慣れてくると、お姐さんのお座敷に『お手伝い』として付いてまわらせていただきます。
実際に目で見て、現場から学ぶのです。
期間はその人によりますが、数か月のお見習いさん期間を経て、お披露目させていただきます。
ここからがスタートです。
最初の数年は、朝からお稽古、夜遅くまでお座敷と、自由時間はほとんどありません。お休みも少なかったです。
それでも、やってみたい!という方じゃないと難しいですね。

芸妓という仕事は、私たちが「昔からあるものだから」と続けていくだけでは、未来には残りません。
新しい人が入って、新しい感覚を持ち込んでくれることで、伝統もまた次の時代へ進んでいくのだと思います。
お母さんやお姐さん方も、私たち若手が入門したときは、ジェネレーションギャップで相当頭を抱えたことと思います。笑(おそらく今でも…!)
そして何より 「芸妓になる」という選択肢を知らない人にも知ってほしいです。
「ちょっと興味がある」
「花柳界ってどんな世界なんだろう」
「自分にもできるのかな」
そう思った方がいたら、ぜひ一度、札幌の芸妓の世界をのぞいてみてください。
***
連載さっぽろ芸妓日記」
文:さっぽろ名妓連 こと代
編集:Sitakke編集部あい
<「こと代」プロフィール>
札幌生まれ、札幌育ち。2018年にお披露目して以降、現在も最北の花柳界「さっぽろ 名妓連」で芸妓として活動中。開拓期から続く北海道の花柳界文化をたくさんの方に 知っていただくべく日々奮闘中。飼い猫達と遊ぶことが日々の癒し。
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