2026.09.10
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この日、羅臼岳を訪れていた登山者です。クマスプレーに加え、万一に備えた装備も携えていました。
登山者は「難しいですよね、北海道なので山に限らず、市街地でもそういう危険があるので、できる限りのことをして利用させてもらうということしかできないのかな。何かあったときには何かしら規制が出るのは仕方がないのかな」と話します。

知床自然センターなどでは、クマ対策グッズのほか、遭難時の位置情報を把握する「ココヘリ」の貸し出しも始めました。
それでも、課題は残されています。
知床財団事業部の山本幸部長は、「登山道の情報発信は強化したり見せ方を変えたりはしているけれど、全員に届いていない感覚はある。スプレーなんかも本数を倍にしているけれど、正しい使い方がどこまで浸透しているのか把握できていない」と指摘します。
行政だけでは、事故を防ぐことはできません。
山に入る一人ひとりが、情報を知り、備えること。
その積み重ねが、同じ悲劇を繰り返さないための第一歩です。

知床財団ではクマの出没ポイントにカメラを設置していて、クマの行動だけでなく、訪れる人が危険な行動をとっていないかというデータを集めながら対策に活かそうとしています。
人とクマの不要な接触が、人を恐れない、人に慣れてしまう危険な個体を生む要因にもなっています。
クマの生息地ということと、人の安全を守っていくということへの葛藤が続きます。
知床はクマの生息地だという前提で、訪れる私たちも、例えばクマスプレーを正しく使えているのかなど正しい情報を把握しておくことが大切です。
正しい情報をより多くの方が知り、備えること。
痛ましい事故を防ぐためには、私たち一人ひとりの意識を見直し、できることを実践していくことが重要になります。
取材・文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あま
※掲載の内容は、HBC「今日ドキッ!」放送時(2026年8月10日)の情報に基づきます。
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