農業の本当の姿に触れてもらい、子ども達の心に優しさの芽を育てていきたい。

北海道の中央に位置し、日本百名山「トムラウシ山」をたたえる、十勝の新得町。「ガンケ」と呼ばれる断崖絶壁の前にある広大な畑に目を見張ります。

新緑がまぶしい6月初旬、私達は5代続く畑作農家「ひら農園」を訪問しました。農園では、小麦、てん菜、ジャガイモ、豆類の畑作4品のほかスイートコーン、カボチャやニンジンなど幅広い農作物を低農薬にこだわって育てています。

農業体験の受け入れを始めたのは1995年。平かよ子(ひら・かよこ)さんが、まだ小学生だった5代目の一真さんの友人達をイモ掘り体験に招いたときに、ジャガイモにも品種ごとの違いや保存のコツがあることを知らない人が多くて驚いたのがきっかけでした。
「美味しくなるように丹精込めて育てた作物も、間違った保存方法では味が落ちて、食べた子ども達が野菜を嫌いになってしまう。作り手として、これではいけないと感じて、自分達で情報発信しようと考えたのです」
以後30年の間に、岐阜県から毎年欠かさず訪れる一家との出会いがあったり、幼少期に訪れていた子どもが成人し、農業に関わりたいとの思いから農機具メーカーに就職したりというエピソードも。かよ子さんは「その話を聞いたときは本当にうれしかった」と優しい笑顔です。

「農業の面白さや苦労、野菜本来の美味しさや品種の違い、朝日が照らす作物やガンケの美しさ…伝えたいことは山ほどあります。4人の子育てを終えた今意識しているのは、消費者や訪れた人に農業の大切さ、食のありがたさを知ってもらい、農業の応援団になっていただくこと。未来の子ども達に食の安全をつないでいくため、まだまだ伝え続けていきます」
●住所:上川郡新得町字屈足東2線44番地
●TEL:0156-69-6200
●URL:https://hirafarm.web.fc2.com/index.html
●体験内容:イモ掘り体験、収穫体験(トウモロコシ、トマト、さやいんげん)。いずれも7月下旬から10月上旬。

昼夜の寒暖差が大きい冷涼な気候を生かした、全国有数の「そばどころ」。7月上旬には町内を南北に走る国道38号沿いに白いそばの花が咲き誇り「そばロード」とも呼ばれています。

また、十勝で唯一の「特別豪雪地帯」でもあり、冬は極上のパウダースノーが楽しめます。
***
今号でご紹介した、「ひら農園」「十勝とやま農場」には四季折々の魅力があります。
土が芽吹く春の景色と畑の見どころ、まだまだ伝えたい農業の未来への思いを、春号でもさらに詳しくお伝えします。
「confa」2026秋号では、ほかにも食品ロス問題に取り組む北海道内の企業の取り組みや、農業者の思いなどをたっぷりご紹介しています。

北海道庁が運営する「confa」公式note、インスタグラムでは、各記事の情報のほか、今回ご紹介した以外の「ふれあいファーム」の情報も掲載していきます。フォローしてチェックしてみてはいかがでしょうか。
Sponsored by 北海道庁
「confa」2026秋号制作:「confa」プロジェクトコンソーシアム(HBC北海道放送株式会社、有限会社シーズ、株式会社プリプレス・センター)
パートナーメディア