
展望台から見下ろす、のどかで平和な牧歌的風景。実はこれ、最初からあったものではありません。
かつてこの一帯(根釧台地)は、大森林に覆われ、土壌は痩せ細り、夏には冷たい霧が入り込む地でした。
初期の開拓者たちは大冷害に何度も見舞われ、餓死者が出るほど深刻な危機に陥るなど、自然から強烈な拒絶を受け続けてきたのです。
そこから「寒さに強い牧草を育て、牛を飼う」という酪農への大転換を決意。
その後、ブルドーザーなどの重機を使って一気に森を切り拓き、草地から牛舎まですべてを国が作って農家に引き渡すという「建売牧場(根釧パイロットファーム・新酪農村建設事業)」という国家プロジェクトによって、一気に現在の近代的な大酪農地帯が誕生しました。
周囲に人工の光(光害)が一切ない孤立した場所にある新酪農村展望台は、実は知る人ぞ知る「天体観測・風景写真の聖地」でもあります!
季節ごとに劇的に変わる絶景は、何度訪れても飽きることがありません。
完全な暗闇のなか、ポツンと立つ展望台のシルエットの背後に、雄大な「天の川」が輝きます。星空撮影にはこれ以上ない環境です。(※真っ暗なので懐中電灯は必須!)
深夜から早朝にかけて道東特有の濃霧が発生し、地表を覆う白い霧の海と星空の幻想的なコラボレーションが見られます。また、「牧草ロール」が牧草地一面にコロコロと転がる、北海道の夏の風物詩が楽しめます。
収穫を終えた牧草の緑、防風林の鮮やかな紅葉、そして高く澄んだ秋晴れの青空という「三段コントラスト」が絶景です。夕暮れ時は紅葉がさらに赤く染まり、ドラマチックな風景になります。
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