そしてここからが作業の本番です。
職人の感覚がとても大事になってきます。

炭を炭化させるための「本焚き」という作業が始まります。
窯の中に火がつくまで、薪を焚き続ける作業です。

ここでの火加減の調整や、一番最後に炭を絞める作業がとても難しいのです。

ここで失敗すると、窯の中に入れた木がボサボサになってしまったり、折れたり、いろいろなことが起こると言います。

そして煙の匂いで判断。

「最初は水分の甘いような匂いがするが、窯の中に火がついてくると、咳き込むような辛い匂いに変わる」と佳輝さんは言います。

この感覚は、長く木炭を作っている職人にしか分かりません。

窯に火がつくのは、そのときの気温などで違いがあり、火がつくまで夜通し作業することもあるそうです。

窯の煙突口

窯に火がつくとその後は煙突口を調整しながら、窯の中の火の温度を管理し、煙が出なくなったら6日間置いて、やっと木炭の完成です。

木入れしてから一つの窯を使い終わるまで約半月。

創業以来半世紀、変わらない作業工程です。

窯に火をつけてから半月。閉ざしていた窯の入り口を開けると、どんな光景が待っているのか。
続きは後編の記事でお伝えします。

連載「テレビカメラマンがとらえた“一瞬”の北海道

撮影・文:HBC帯広放送局 大内孝哉
2015年からテレビカメラマンとして、主にニュースやドキュメンタリーを撮影。担当作品に映画/ドキュメンタリー「ヤジと民主主義」「クマと民主主義」や、ドキュメンタリー「核と民主主義」「ベトナムのカミさん〜共生社会の行方〜」「101歳のことば ~生活図画事件 最後の生き証人~」など。
2023年10月から帯広支局に異動。インスタグラム@takayasunset0921では、プライベートで撮影した北海道の写真を公開中。

編集:Sitakke編集部IKU

※掲載の内容は記事執筆時(2025年12月)の情報に基づきます

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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