2025.12.18
深める
そしてここからが作業の本番です。
職人の感覚がとても大事になってきます。
炭を炭化させるための「本焚き」という作業が始まります。
窯の中に火がつくまで、薪を焚き続ける作業です。

ここでの火加減の調整や、一番最後に炭を絞める作業がとても難しいのです。
ここで失敗すると、窯の中に入れた木がボサボサになってしまったり、折れたり、いろいろなことが起こると言います。

そして煙の匂いで判断。
「最初は水分の甘いような匂いがするが、窯の中に火がついてくると、咳き込むような辛い匂いに変わる」と佳輝さんは言います。
この感覚は、長く木炭を作っている職人にしか分かりません。
窯に火がつくのは、そのときの気温などで違いがあり、火がつくまで夜通し作業することもあるそうです。

窯に火がつくとその後は煙突口を調整しながら、窯の中の火の温度を管理し、煙が出なくなったら6日間置いて、やっと木炭の完成です。
木入れしてから一つの窯を使い終わるまで約半月。
創業以来半世紀、変わらない作業工程です。

窯に火をつけてから半月。閉ざしていた窯の入り口を開けると、どんな光景が待っているのか。
続きは後編の記事でお伝えします。
撮影・文:HBC帯広放送局 大内孝哉
2015年からテレビカメラマンとして、主にニュースやドキュメンタリーを撮影。担当作品に映画/ドキュメンタリー「ヤジと民主主義」「クマと民主主義」や、ドキュメンタリー「核と民主主義」「ベトナムのカミさん〜共生社会の行方〜」「101歳のことば ~生活図画事件 最後の生き証人~」など。
2023年10月から帯広支局に異動。インスタグラム@takayasunset0921では、プライベートで撮影した北海道の写真を公開中。
※掲載の内容は記事執筆時(2025年12月)の情報に基づきます
パートナーメディア