2025.11.14

深める

「男性に負けると思っていない」北海道の女子高校生が倍率20倍の騎手の道へ 夢は凱旋門賞!

「男性に負けると思っていない」憧れは武豊騎手

HBCの『今日ドキッ!』の「学校で聞こう」のコーナーでは、今年4月に受験前の山田さんを取材していました。

15歳で東京の親元を離れ、静内町で寮生活を始めた理由を語ってくれました。

「武豊ジョッキーの乗り方とかフォームがとても好きで、それに憧れて騎手になりたいと思った。出身の東京だと、常に馬が身近にいないので毎日馬と暮らす生活がしたいと思ったので来ました」

そして大きな目標も!

「JRAのジョッキー騎手になって、まだ日本人が勝ったことのない、フランスの凱旋門賞で最初に勝つことが目標です」

4月取材時

競馬学校に合格した今、その意気込みを改めて聞くと…

「私は男性にも負けないように日々トレーニングなどを重ねてきたので、男性に負けると思っていないですし、男性と戦っていくなかでもさらに這い上がっていく騎手になりたい」

熱意はますます高まっています。

「目標としている武豊騎手とともにレースで乗って、たくさんのG1レースや凱旋門賞で勝利することが夢です」

卒業生0人の年も…

来年春から3年間、競馬学校で学ぶ山田さん。学校生活は決して楽なものではありません。

生徒は寮での集団生活で、朝5時起床で馬の世話から始まり、実技や学科がびっちり。
外出できるのは休日のみで、スマホを使える時間も決められているそうです。

さらにプロの騎手同様、体重管理が重要です。16歳は46キロ、19歳は49キロなど年齢ごとに体重の上限があり、日々の増減は500g以内時には、自ら夜ごはんを抜く日もあるんです。

このほか、視力の低下など身体的理由でやめていく生徒もいるそうです。
そのため卒業するのは簡単なことではなく、今年春の卒業生は、9人入学したうちの7人だけ。
来年春の卒業生は、なんと0人になってしまいました。

卒業後は騎手免許試験を受けて、合格するとようやくプロの騎手になれます。
JRA所属の騎手は約150人いますが、そのうち女性騎手は7人だけ。

山田さんはその仲間入りを目指します。
山田さんがレースで武豊騎手と戦う姿が楽しみです!

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年10月30日)の情報に基づきます。

HBC報道部

毎日の取材で「気になるニュース」や「見過ごせない事案」を、記者が自分の目線で深掘り取材し、「ニュース特集」や「ドキュメンタリー」を作っています。また、今日ドキッ!の人気コーナー「もうひとホリ」「もんすけ調査隊」も制作しています。最近は放送にとどまらず、デジタル記事、ドキュメンタリー映画、書籍など、多くのメディアで展開して、できるだけたくさんの人に見てもらえるよう心掛けています。北海道で最初に誕生した民間放送の報道部です。

https://www.hbc.co.jp/news/

この記事のキーワードはこちら

SNSでシェアする

  • X
  • facebook
  • line

編集部ひと押し

あなたへおすすめ

エリアで記事を探す

FOLLOW US

  • X