菊池さんが目をつけたのは、函館のいたるところにある水槽だ。市場、街中の居酒屋、そのほか公共施設など、目をこらして街を見てみると魚たちが泳ぐ小さな水槽はいたるところにある。
そういう場所と協力関係を結び、展示用の水槽を徐々に増やしていき、人が各地を「見てまわる」仕組みをつくる。これが菊池さんが考えた『函館まちかど水族館』プロジェクトだ。
「街に水槽がたくさんあるだけでなく、函館には水産学部という魚に関する専門機関があるのもかなりのアドバンテージです。実際、僕の先輩たちにも水族館で働きたいという人は本当に多かった。これが本格的に動き出せば働き手や協力者はかなりいるはずなんです」
昨年の夏より、プロジェクトの第一歩として弁天町の老舗塩辛製造会社「小田島水産」の加工場の一角を借り、私物の水槽を持ち込み。さらには自ら海や川で釣ってきた魚を集めて『函館まちかど水族館』第1号が誕生。小田島水産を訪れた人々の目を楽しませている。
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