「なぜ函館には水族館がないんだろう」 函館市民であれば、特に子どものころに一度は疑問に思ったことがあるはずだ。
昭和20年代以降、函館では水族館設立の構想が浮かんでは消え、浮かんでは消えの歴史を繰り返してきた。これほどまでに「海の街」「魚の街」というブランドイメージを背負ってきた街だけに、「なぜ?」という疑問が余計に膨らむのはもはや仕方ないことだ。
ここにも一人、「なぜ函館には水族館がないんだろう」を思い続けた人物がいる。しかも疑問に思うだけでなく「ないんだったら、水族館をつくればいい」を実行に移している人物だ。
地域産業の振興に向けてのサポート事業や教育事業などを行う企画制作会社「株式会社ブリッジプロダクション」代表の菊池優さんは現在35歳。
北海道大学水産学部出身で大学2年のときに札幌から函館へ。
「もともと生物学が好きで、ゆくゆくは研究者になりたかったんです。水族館がないことは函館にきたときからずっと引っかかってて、どうにかならないものかと考え続けてきました。5年前に自分の会社を起業して地元の学生たちと接するようになり、水族館の話を振ってみると学生たちの中にも同じことを考えている子が結構いて。だったら学生たちと一緒に、僕の10年越しの夢に向かって動いてみようと」
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