2025.01.05

出かける

【北海道】温泉ソムリエが厳選!小樽・ニセコ近郊のぽかぽか日帰り温泉4+1選!

小樽観光協会が運営するWebマガジン「小樽通(おたるつう)」より、選りすぐりの情報をお届けします。

北海道三大温泉郷といえば「定山渓」(札幌市)、「登別」(登別市)、「湯の川」(函館市)が有名ですね。それぞれ素晴らしい泉質を誇り、充実した旅館や入浴&観光施設が整っている、、、。だけどちょっと待って!!

北海道の温泉はそこだけじゃないのよ〜。小樽、ニセコを含む後志(しりべし)エリアにも知る人ぞ知る「いい温泉」がたっくさんあるのだ。今回はこの地域の温泉をほぼ入り尽くし、知り尽くす地元の温泉達人にとっておきのマル秘温泉をセレクト&案内いただきましたぞ。

入りやすくてお手ごろな入浴料の日帰り公共温泉施設で、しかも源泉掛け流しや美肌の湯など「泉質」にもこだわった「本当にいい名湯」4選をぐるるっとめぐってきました。取材日はとても寒い日だったんだけど、嘘じゃない一日中夜まで私の体はぽっかぽか、次の日はお肌の調子もすこぶる良かったのです。また、また、いい温泉場の近くには「美味しい食べ物」が必ずセットである! 夜は買ってきたお土産を肴に「いい湯」を思い出しながら地酒をちびちび、、、これって最高!!

今回の湯めぐり旅の内容は?「地元民に愛される後志温泉5選」

今回の温泉セレクト&監修:向田薫(むかいだ かおる)さん

ニセコ温泉郷を広く知って欲しいという思いから「大人の部活動」という位置づけで任意団体「ニセコ温泉部」を立ち上げ、ニセコ温泉郷のPR活動をしていらっしゃいます。専門的知識を活かし、ニセコ温泉の泉質の多さやロケーションの良さなどを発信中。札幌市出身。今回は温泉のセレクトと取材のご同行もいただいた。そして各温泉の特徴、泉質を記者にレクチャーも。さらにエリアの観光情報もふんだんに教えていただいた。後志・ニセコエリアの知識がぐっと深まった気がするのも向田さんのおかげ。

ニセコ観光圏温泉大使 温泉ソムリエアンバサダー
ニセコ温泉部部長 歴史建築温泉家

取材記者 山城栄太郎

東京での大手出版社でのギャル系雑誌編集者(副編集長)経験を経て、現在小樽の花屋4代目。山登り、音楽鑑賞、DJ、酒、カレー屋めぐりと多趣味の50代後半のおっさん。山登りしてからの「ご褒美温泉」はもうこれ以上ない最高の組み合わせだと勝手に思っている。

行き先はこちら!
8:10 小樽市内出発
10:30 ①寿都温泉ゆべつの湯
     みなとま~れ寿都
     そば処 鰊御殿 昌の屋 寿都店
14:00 ②蘭越町交流促進センター 幽泉閣
15:00 ③まっかり温泉
     湧水の里 名水とうふ
16:00 ④ニセコ駅前温泉 綺羅乃湯 
     道の駅ニセコビュープラザ  
(行けたら)⑤鶴亀温泉(余市町)
18:00 小樽市内戻り
※今回の取材での各所の平均入浴時間は15分程度です。

01.寿都温泉ゆべつの湯

寿都(すっつ)町は小樽からは車で2時間ほどで行ける、かつてニシン漁で栄た漁師町。現在でも「寿(ことぶき)牡蠣」「生炊きしらす」「磯のり」「ホッケ飯」「飯寿司」など美味しい海産物とその加工品が名物の町だ。積丹半島の西に位置し、年中海風の強いところである。ここに吹く風は「だし風」と呼ばれ、その強さゆえ風車による風力発電にも利用されている。「だし風」、、いゃ〜それこそ昆布の旨味成分たっぷり含んでそうな味わいのあるいい呼び方ですね。

そんな寿都港の展望台ともいえるやや高台にあるのが「ゆべつの湯」。これが実に堂々としたたたずまいの立派な温泉施設で、駐車場も広いし館内も立派でキレイ。そして地元町民にこよなく愛されてる感が半端なくて、休憩コーナーや売店も実に活気がある。地元の写真愛好家の写真展や昔の寿都町の歴史写真や地図なんかも展示されていて心温まる。売店には入浴グッズ以外にも地元の海産物、農産物(地元産バジル他季節の野菜類)、酒、お弁当、銘菓まで売ってる充実ぶり。

時期によるが食堂も利用できる。常連のおばちゃんがフロントの女性と浜言葉で親しげに話しているのを聞くとどこかホッとする。高級ホテルの(温泉)部屋風呂もいいが、こういう地元の方が利用される大衆温泉施設を観光で訪れるとこれまたほっこりして良いものですよね。

さて温泉浴場はとても広々として天井も高くて、抜けがよく、その開放感がハンパない。ひと施設で「硫黄泉」(美肌の湯)と「塩化物泉」(癒しの湯)という泉質が違う2種類の源泉が味わえるのがなんとも贅沢。塩化物泉(癒しの湯)には源泉かけ流しの(43.5°C !)湧き出たままの新鮮な源泉を楽しめる浴槽もあって、やや熱めなれどこのお湯は絶対に入ってほしい。

ここの泉質は全道でも1、2の体の疲れをとる力(還元力)の数値が高いお湯なのだそうだ。2つの泉質には両者甲乙つけがたいけど、私的には塩化物泉(癒しの湯)の方が身体が芯まであったまって疲れが取れておすすめ。ただしせっかくなのでどちらも入るのがベストだと思う。

ジャグジーもあって、金・土・日は寿都の名産となった「風のバジル」の葉が入ったユニークな「バジル湯ジャグジー」となる。フレッシュなハーブの鮮烈な香りに自分がバジリコパスタにでもなった気分??が味わえる。塩化物泉の露天風呂も前庭が広々としていて、その奥に北海道らしい白樺の木々が見えて癒される。体はポカポカなのに、海から吹く強めの「だし風」が顔に涼しくて実に心地よい。これからのシーズン北国ならではの至高の楽しみ「雪見風呂」なんてのもオツなんでございます。

寿都温泉ゆべつの湯
住所:北海道寿都郡寿都町湯別町下湯別462-1 
電話:0136-64-5211
入浴料:大人600円、子供(小学生)300円(毎週火曜日半額デー)、幼児無料 
営業時間:10:30~21:00 
定休日:毎月第1月曜(月曜が祝日の場合は翌日)
駐車場:104台収容 
泉質:ナトリウム・カルシウムー塩化物温泉、硫黄泉。
こんな施設もあり!:ドライサウナ、ミストサウナ、家族風呂、敷地内には4人まで宿泊できるコテージ「湯郷の宿」もあり。

公式サイト

小樽通(おたるつう)

小樽観光協会が運営する「小樽通(おたるつう)」。 小樽のマチに精通した、おもてなしの心で伝える、暮らしと旅のメディアです。

https://otaru.gr.jp/

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