2024.12.05
深めるもし、子どもがのどに食べ物を詰まらせてしまったら、どうすれば良いのでしょうか?
日本赤十字社北海道支局の永澤貴博係長に聞きました。
●腕とひざの上に乗せて体を固定し頭を下に
●あご先を指で固定し、気道を確保
●手のひらで背中の中心をたたく
顎先を指で固定して気道を確保をして、前腕と自分の膝の上に乗せて固定をして頭を少し下に向けます。
叩く位置は背中の真ん中です。掌の厚い部分で叩いてあげます。
体験した堀内大輝アナウンサーは「実際にはもっと子どもは重いと思うので、首の気道を確保するのが難しい感じがする」と話します。
ポイントはとにかく、気道確保をしっかりすること。
気道を確保していないと物がさらに詰まることも考えられるので、注意が必要です。
それでもダメなら、別の方法もあります。
●ひざと腕で体を固定
●中指と薬指で胸骨の下半分を強く押す
●1分間に100~120回程度の速さ
胸を強く押すこの方法。
このときもひざと自分の腕で体を固定して、中指と薬指で胸骨の下半分を、体の厚さの3分の1程度の深さまでしっかりと押してあげます。
押す速さは一分間に100回から120回程度と言われています。
「体の厚さの3分の1程度まで強く押す」…体の小さい子どもに対して行うのは強さや深さにためらいが出るかもしれません。
確かに力加減は簡単ではありませんが、 「骨が折れても助かる命を優先させるべきだ」 と日本赤十字社北海道支局の永澤貴博係長が話していました。
また、『背部叩打(こうだ)法』は、餅が詰まったときなどに大人にも有効だということです。
■『背部叩打(こうだ)法』
●患者の頭をできるだけ低く下げる。
●片手で胸部を支える。
●片足を患者の前に置いて支えるのが重要。
●乳幼児と同じように、肩甲骨の間を力強くトントン叩く
●5回叩いても出なければ『腹部突き上げ法』へ
■『腹部突き上げ法』
●患者の後ろから手を回し、へそより少し上にこぶしの親指側を当てる。
●もう片方のこぶしで瞬間的に斜め上の自分側に引き上げ圧迫する。
●できるだけ相手の背中と自分のお腹を密着させるのがポイント。
●内臓を傷める恐れがあるので乳児や妊婦にはNG。2歳以上向け。
※上記の2つの方法を5回交互に繰り返す
今回の事故を受けて、「救急法を知りたい」という問い合わせが数多く寄せられたため、日本赤十字社北海道支部では、12月20日に講習会を実施するということです。
連載「じぶんごとニュース」
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年11月19日)の情報に基づきます。
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