子どもたちが持ってきたリュック。
その中身には、消防士のパパのやさしさとアイデアが詰まっています。
白老町に住む、長谷川さん一家。
2018年9月、最大震度7の胆振東部地震のとき、夫の秀平さんは消防士として真っ先に仕事に向かいました。
妻の沙也加さんは家に1人…。今5歳になった長男の凌工くんがまだおなかの中にいました。
秀平さんは当時のことを「本当ならば、自分も家にいて一緒に過ごしてあげられればいいが、仕事柄そういうわけにはいかないので…」と振り返ります。
沙也加さんも「1人で子どもを守らないといけないし、逃げなくてはいけないとなったら、準備しなきゃねということになった」と話します。
そしてそのとき2人は、産まれたばかりの赤ちゃんに必要なものを備えていないことに気づきました。
「そのときにはっとして、早く作らないとという思い」
保存がきく非常用のミルク、使い捨ての哺乳瓶、ちょっとしたおやつも。
子どもでも持ち運べるように必要最小限の防災グッズをリュックに収めました。
これが、”我が子リュック”。
秀平さんが「自分の子どもが、もし避難所で使うとき、何を使ったらいいのかを想像した」という自信作です。
そんな消防士パパが、子どもを思いやって作ったリュックは今、マチ全体に広がろうとしています。
▼消防士パパの「子ども用防災リュック」我が子を想い詰めたやさしさとアイデア
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※掲載の内容は取材時(2024年9月)の情報に基づきます。
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