2024.09.24
みがく札幌で芸妓をしております、「こと代」と申します。
「芸妓」といえば、京都のイメージが強いと思います。しかし北海道にも開拓期から道内各地に花柳界がございました。現在は札幌のみになってしまいましたが、「さっぽろ名妓連」には12名の芸者衆が所属し、毎日お稽古、お座敷などで活動しております。
連載「さっぽろ芸妓日記」では、札幌の花柳界の歴史や文化などをご紹介していきたいと思います。お付き合いのほど、どうぞ宜しくお願いいたします!
今年は夏のお祭りやイベント出演に始まり、なにかと忙しくさせていただく毎日が続いております。コロナ渦のお座敷がゼロだった時期と比べたら、とてもありがたいことですね。
札幌もだんだんと涼しくなって参りまして、秋を通り越してもはや冬の気配すら感じる今日この頃ですが、私、先日は釧路へ出張に行ってきました!
お正月のお仕事で、阿寒湖温泉に行ったことはあるのですが、釧路は初めてでした。
「出張とかってあるんですか?」「どのエリアでお仕事されてるんですか?」
そういえばこれって、お客様との会話の中でよくあがるテーマだなぁと。
今回は、ちょこっとご紹介させていただきますね!
私たち芸妓は、基本的に札幌市内・すすきのなどにある料亭でお座敷、またはホテルの宴会場で余興として踊らせていただく、というお仕事が多いです。
ですが、実はそれと同じくらい市外でのお仕事も増えています。
例えば、小樽やニセコへは海外のお客様の宴会に呼んでいただくことがとても多いです。札幌から近いので自宅でお仕度をし、手配していただいた車に白塗り姿のまま乗り込みます。そしてお仕事が終わったらそのまま札幌へ帰ってくるので、帰宅するのが深夜になることもしばしば。
ちなみにその他にも千歳、苫小牧、登別、定山渓などに伺ったことがあります。
道外ですと、東京や京都にお客様と他の街のお姐さん達の踊りの会を観に行かせていただくことがあります。出先でお座敷をするわけではありませんが、お着物でしっかり髪を結って、いわば「札幌花柳界の代表」として行くので、お仕事としてカウントをします。(ちょっと大げさですけどね。どこで誰に見られているか分からないので...!)
パートナーメディア