合同墓は3年後にいっぱいになる?

札幌市ウェルネス推進部の藤田賢一施設管理課長にその実態を聞くと、「2019年度の倍ぐらいの数になっている」といいます。

札幌でも増えている引き取り手のない遺骨、『無縁遺骨』。その背景には何があるのでしょうか。

札幌市の平岸霊園にある『合同納骨塚』には、多くの遺骨が一緒に納められています。
今から10年前に増設しましたがここ数年、需要が増えていると言います。

最近、家ごとでの単独での墓を持たない人や、墓じまいをする人も増え、遺骨をここに納める人も増えているのだといいます。

札幌市ウェルネス推進部の藤田賢一施設管理課長によれば、「2027年度ごろにはいっぱいになると予測している」といいます。

『合同納骨塚』の需要を押し上げている要因のひとつが、引き取り手のない=『無縁遺骨』です。

札幌市の場合、無縁遺骨はすべて、市営の平岸霊園で『合同納骨塚』に納められます。

無縁遺骨は札幌市内だけで2023年度に623体。すでに4年前の倍近い数でした。

無縁遺骨を減らそうとしても、札幌市が遺骨の引き取り手を探すのは難しく、本籍地から戸籍を取り寄せて親族をたどるとなると、手間も時間もかかります。

関係者が見つかっても「仲が悪かった」「葬儀費用がない」などの理由で、遺骨の引き取りを拒むケースが増えているといいます。

こうした調査の間、遺骨は仮の保管場所に置かれています。その数、1000体以上…。

このまま2年間引き取り手が見つからなければ、“無縁遺骨”として『合同納骨塚』に納められます。

札幌市ウェルネス推進部の藤田賢一施設管理課長は無縁遺骨が増える背景について、「高齢単身世帯が増えていること」と、「家族や親族の関係が希薄になっていること」を挙げています。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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