2024.06.05

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夫との死別/借金3億円……元宝塚・花組トップが”競走馬の未来”に込める思いとは

夫との死別を乗り越えて…

美由紀さん:「馬も従業員も放っていけない、いなくなるのが悲しいし、絶対にできる!やろう!そういう根性を(宝塚時代に)身につけた」

その時の牧場の借金がおよそ3億円。
息子の崇文さんも就職の内定を断り、牧場の手伝いへ。

こうして「ヴェルサイユファーム」が開業しました。

素人同然のスタートでしたが、馬と接するうちに命の大切さを実感します。

一方、息子の崇文さんは牧場を手伝ううちに、繁殖などの役割を終えた馬など、命の最期まで責任を持ちたいと思い始めます。

崇文さん:「引退馬のローズキングダムが来たのがきっかけです。」

ローズキングダムは世界の一流馬を招待する国際レース「ジャパンカップ」の優勝馬。

しかし、ケガで種牡馬を引退。
牧場に来たときは立つこともできない状態でした。

馬の手術代数十万円、月のエサ代は1頭およそ10万円。
お金を生み出さない引退馬は、牧場にとって大きな負担です。

競走馬を引退して、繁殖や乗馬になれない馬はどうなるのでしょう。

崇文さん:「(馬を食用にする)肥育場に行ってしまうのが基本です。今の日本は。」

崇文さん:「引退してしまうと自分でお金を稼ぐことができないので、どうにかしてお金を生み出すようなものを人が作ってあげれば、第2第3の”馬生”を過ごすことができるのでこういう牧場を始めた」

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