2024.05.13
暮らす草を食べているのでしょうか。カメラのほうを振り返ったクマがいるのは、住宅から30メートルほどの場所です。
北海道南部の乙部町。3月にクマの目撃が相次ぎました。
春になり、道内各地で出没が続いています。
札幌市も例外ではありませんが、近年、対策にも力を入れてきました。
クマが住宅地に出ないようにする対策を、市民と協力しているのが特徴です。
そのひとつが、「草刈り」。
クマは背の高い草や、川沿いの茂みなど、体を隠せる場所を好んで移動するため、「草刈り」をして、クマの通り道を遮るのです。
見晴らしを良くすることで、クマと人がお互いを見つけやすくなり、ばったり出会って事故にあうリスクを減らせます。
札幌市は、2023年、町内会や学校などと協力して、7か所で草刈りをしました。
「常連」の地域が増えてきたようです。
そこには、今後の対策のヒントもあります。
2024年のクマ対策を考えるため、改めて振り返ります。
連載「クマさん、ここまでよ」
・2023年に草刈りを実施した7か所を振り返る
・効果はあったのか?
・今後の対策のヒント
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