2024.04.09
出かける仕切りのない店内。
中央にあるカウンター席の奥から並んで座り、自習をしている中高生たち。
おや、一人が休憩中に突然けん玉を始めた。
その近くの席には、自習を見守る大学生。
かと思えば、反対端のカウンターでは居合わせた大人たちがお喋りを楽しみ、
店の奥のテーブル席では、そろそろ塾の時間。
ガラッと元気よく開いた扉のほうを見ると、学校帰りの小学生が息を切らして入ってきた。
このすべての出来事は、決して大きくない喫茶店の中で、時には一度に起こること。
その名も「喫茶こともし」。
人はここを「おせっかいな喫茶店」と呼びます。
こんにちは。今回の記事を担当します「いーがん」です。
普段は、北海道大学法学部の学生です。
現在、Sitakkeの学生ライター講座を受講していて、記事を書くのは今回が2回目です。
さて、みなさんは、札幌に「おせっかいな喫茶店」があるという話を聞いたことがありますか?
私は、知り合いから聞いて気になっていたのですが、先日ようやく行くことができました。
お店の名前は、「喫茶こともし」。
ドキドキしながら一人で行ってみたのですが、他のカフェにはない雰囲気や人のつながりに心をほぐされ、気づけば日が暮れるまでおしゃべり。
はじめはお店の端っこに座っていた私も、気さくな店主さんの“おせっかい”で、気が付けば中央のカウンターに移動し、他のお客さんとも意気投合。
自分の悩みや進路についても、ついつい“しゃべらさる“…。店主さんをはじめ、その場にいた皆さんがあたたかく話を聞いてくれたからです。
そんな、私にとって大切な場所となった「喫茶こともし」について、多くの人に紹介したい! と思い、今回、あらためて取材をしてきました。
「喫茶こともし」があるのは、中央区南2条東3丁目。近くには二条市場があります。
透明な引き戸を滑らせ、店内に入ると、真ん中には大きなカウンター。
周りには、大きなテーブルや、二人掛けのテーブルがいくつかあります。
その日の店内も、中高生から大人まで自習や作業をしたり、世代を超えてお喋りしたり、にぎわっていました。
私は入口から奥のほうにある、6人掛けほどのテーブル席に座りました。
普段はこのテーブルで「塾」の授業が行われるそうです。
なんの仕切りもないカフェの一角が塾に・・・?
カフェにしてはアットホームな雰囲気をはじめ、聞きたいことはたくさんありますが、まずドリンクを注文することにしました。