札幌の繁華街、すすきのにネオンが灯る頃、その学舎(まなびや)に人々が通学して来ます。
札幌市立星友館中学校は、すすきのに隣接する一角に、去年4月開校した北海道で唯一の公立夜間中学校です。
高齢者、不登校経験者、外国出身者…通うべき時期に中学校へ行くことができなかった人が在籍しています。
10代から80代までの多様な老若男女が、中には過酷な経験をした人が、夜の帳(とばり)の降りた校舎に机を並べています。
なぜ学ぶのでしょうか?なぜ学ぶことができなかったのでしょうか?何を求めて集うのでしょうか?
星空の下、学び直しをする人々のそれぞれの事情と姿をお伝えします。
文: HBC・油谷弘洋