2024.03.26
深めるー 私が「ホログラム」という言葉からイメージするのは動画や映像です。
そうですよね。それを実現するのが我々がいま挑戦している「電子ホログラフィ」という技術です。複雑な計算によって生成するので「計算機合成ホログラム」ともいいます。ホログラムを構成する干渉縞をデジタルデータで生成し、動画として表示させることを目指しています。
電子ホログラムの表示イメージ図(坂本教授作成)。スクリーンより奥にあるように表示させることも可能です。
ー本物にしか見えない映像を3D表示できるってことですね!スゴい!
既存の3D表示技術との違いは他にもあります。まず専用のメガネやゴーグルは不要で裸眼で見ることができます。さらに、既存の技術ではピントを合わせる際、目に負担がかかり、疲労感や酔いが発生することがあるのですが、電子ホログラフィは、その心配はありません。 人の目が物を立体だと認識するのは、いくつかの生理的要因からなのですが、電子ホログラフィはそれらの要因を完全に満たします。原理的には究極の3Dと呼べます。