2024.03.01
出かける最後に「北鎮記念館」の“今後”についての思いを、森山館長にお聞きしました。
私:今回は貴重なお時間をいただいて、ありがとうございました!実は内心、 私のように『漫画やアニメをきっかけに来た』って、あまり歓迎されないんじゃないかなって、ちょっとだけ心配だったんで、少しホッとしました…!
森山館長:駐屯地と隣接しているせいか、ちょっと入りにくい雰囲気はありますからね(笑)『ゴールデンカムイ』をきっかけに、多くの人に興味を持っていただけるのは嬉しいことですよ!映画のほうでも、軍服の参考資料などの提供を通し、制作に協力させていただきました。
森山館長
「北鎮記念館の展示品の多くは、道内外各地の皆様から寄贈いただいた、どれも貴重な資料です。『戦争』というテーマに対してはいろんな意見がありますが、展示を通して知っていただきたいのは、国土・北海道を守るため、命がけでたたかった人たちがいたということ。だから、いまの私たちの暮らしがあるんだと思います」
「入場料も無料ですし、歴史の勉強ができるフリースペースなどもあるので、中高生などの若い人たちにも、気軽にこの場所を訪れてもらいたいですね。歴史について深く知ってもらえるきっかけになるといいなと思います」
コミックスの2~3巻が発売された連載当時から、『ゴールデンカムイ』のファンだったという、森山館長。一番の“推し”は誰なんだろう? 個人的に気になったので最後に聞いてみました。
森山館長:わたしの“推し”ですか?うーん…これ言っちゃっていいのかな。
私:ぜひ、聞きたいです! (正義感強そうだし、杉元かなぁ?鶴見中尉も好きそう!)
森山館長:え~っと、私の推しはですね…。 「有坂閣下」 なんです。
(えっ?)
森山館長:銃器にとても興味があったり、日常生活の中で使う道具に工夫を加えたりするのが私も好きでしてね。あとなんとなく見た目も似ている気がして…。なぜか、有坂閣下に対して、親近感を抱いてしまうんですよ(笑)
「みんなから『“推し”が意外過ぎる!』っていつも言われるんですよ…」と、はにかんだ笑顔を見せてくれた森山館長。
予想以上にマニアックな回答をきっかけに、『ゴールデンカムイ愛』溢れるトークに花が咲きました!
森山館長、ありがとうございました!
【北鎮記念館】
所在地:旭川市春光町陸上自衛隊旭川駐屯地内
公式HP:https://www.mod.go.jp/gsdf/nae/2d/hokutin2/top.html
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※2023年12月取材時の情報に基づきます。
⇒【前編】『ゴールデンカムイ』にも登場!“陸軍最強”の「第七師団」、明治期の貴重な軍服も!ファンに人気の展示は?館長さんに聞いてみた
文・取材:ゴールデンカムイ沼 ・Sitakke編集部 ナベ子