2024.02.13
深める能登半島地震によって断水が続く被災地で、深刻な問題になっているのがトイレです。
現地に派遣された北海道沼田町の職員が、冬の災害の恐ろしさを語りました。
「やっぱりここに来たんや!」
子どもたちが大喜びで駆け込んだのはトイレ。
1月、石川県珠洲市の小学校に現れたのは「トイレトレーラー」です。
車でけん引してどこでも設置できます。
洋式の水洗トイレを4つ備え、停電しても太陽光発電で照明や暖房の電力を自分で賄うことができます。
特に今の子どもたちは、和式のトイレを使う経験があまりないので、こうした洋式トイレに喜びも大きかった様子。
沼田町職員の亀谷良宏さんは、1月20日、同僚とともに石川県に派遣され、町が災害時用に所有している「トイレトレーラー」を設置しました。
地震から1か月たってもなお、1万4000人あまりが避難所に身を寄せるなか、深刻なのがトイレの問題だといいます。
すでに食べ物は足りているように見えた被災地。
食べることと、出すことは切り離せませんが、断水が続く中、不衛生に感じるトイレに抵抗を感じる住民も多くいます。
実際に、被災した女性に話を聞くと、「臭いと、便器を見ると使いにくい。用を足したいが、止まってしまう」とためらいを感じているようでした。
トイレの回数を減らそうと水分を控えて脱水症状になると、「災害関連死」の危険性も高まります。
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