2024.02.09
深めるその答えは、「権利の集約とか色々な流れがあって、9年以上あの状態になっている」とのことでした。
実は、苫小牧市はビルの廃墟化を防ぐため、当時29人いた権利者に土地や建物の寄付を求め、再整備の計画を打ち出していました。
しかし1人の権利者が寄付に応じず、今も話し合いが続いているといいます。
つまり、そのために旧サンプラザビルは9年間も放置されているのです。
そこで苫小牧市は、去年、膠着状態を打破するために新たな方向性を示しました。
それが「苫小牧ビジョン」です。
苫小牧駅周辺ビジョンとは、苫小牧駅周辺の再開発に関する計画。
複合ビルを中心に、ホテルやサイエンスパークなどを整備し、苫小牧の顔にふさわしい魅力的な中心市街地の創出を目的としたものです。
駅から南側に人が流れるような複合的な施設を建設し、その先には緑化された公共スペース、バスの停留所から住宅まで配置される案になっています。
あくまでこれはベース案であり、詳細はこれから市民と作っていくという。
そして2024年度からは、旧サンプラザビルの解体も検討しているんです。
苫小牧市未来創造戦略室の林巧都市再生主幹は、「2024年度からは、どういう風に進めるか、もう少し具体的に見えてくる」と話していました。
調査結果です。
苫小牧駅前の廃墟ビルは、今も地権者との協議が続けられています。
苫小牧市としては、駅前の再開発計画を進めることで市としての方向性を示し、市民の気持ちを高めることで今後の交渉を前進させたいという気持ちもあるようです。
文:HBC報道部もんすけ調査隊
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年1月26日)の情報に基づきます。
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