2024.02.09
深める北海道苫小牧市で、一筋縄ではいかない問題が起こっていました。
苫小牧市は、人口およそ16万7000人、札幌の南東およそ70kmに位置し、製紙工業や、ホッキ貝を始めとする海産物でも有名なマチ。
そこで起こっているある問題について、視聴者の皆さんのギモンや地域の問題について調査する、HBC「もんすけ調査隊」に依頼が…
苫小牧市在住のホッキカレーさん(40代)からの依頼は
「苫小牧駅前に、8年以上放置された廃墟ビルがあります。どうなっているのか?調査していただけないでしょうか?」というもの。
さっそく現場に行ってみると…
JR苫小牧駅の目の前の一等地に、フェンスに囲まれた巨大な廃ビルがありました!
その名も旧サンプラザビル。
地下1階、地上8階建ての建物で、延べ面積は、およそ3万9000㎡もあるといいます。
こちらのビル、一見、今も使われている様に見えますが…
駐車場に続く連絡通路は、塗装がはがれてしまい、荒れ果てた姿に。
さらに、ガラスの向こうの天井は崩れ落ちてしまっています。
去年、苫小牧市が内部調査を行った時の写真。
内部には、食器や食品サンプル、テーブル、イスなどが残されていますが、その多くがホコリをかぶり、カビが生えている状態です。
ビルの内部は既に荒廃していて、もはや再利用は難しそう…。
苫小牧市民からも「景色が良くない」「駅前なので何とかしてほしい」と声があがるほど。
この旧サンプラザビルが建てられたのは、1977(昭和52)年のこと。
キーテナントにダイエーがオープンし、駅前には多くの買い物客が訪れました。
しかし28年後の2005(平成17)年、近くに大型商業施設が開業したことから、経営は悪化しダイエーが閉店。
その翌年(2006年)には、ラルズマートがオープンしましたが、7年で閉店。
そして2014年、経営不振に陥った運営会社がビルを閉鎖しました。
つまり、このビルは9年以上放置されていることになります。
この状況に、地元の商店街も困り果てています。
苫小牧駅前通商店街振興組合の木村司会長は「駅前の一等地が暗いビルだと、商売にも差し障りがあるし、駅前はマチの顔というところがあるので、『駅前なんとかしてよ』と声が寄せられている」と話します。
行政はどう考えているのでしょうか…そこで建物を管理している苫小牧市を直撃!
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