2024.02.03

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「ぼくは強く生きていく」たった一人の小学生…オホーツクの小さな小学校 閉校前のあたたかい日々

児童が1人、という北海道のオホーツク海側の小学校がこの春で閉校します。

地域住民の温かさに支えられ、学校は最後の冬を迎えています。

紋別市の郊外にある小向小学校です。

たった1人の在校生、6年生の古屋智貴君が、学校と地域に感謝の気持ちを伝えました。

「小向小学校は人を集め、人に愛され、人を育てる場所でした。ここで過ごした思い出と経験を力に、僕はこれからも強く生きていこうと思います」

118年の歴史に幕を下ろすのを前に、学校では12月、卒業生らを招いて閉校式が開かれました。

通学地域の人口はおよそ200人。

古屋くんが入学した時、7人いた児童も1人になりました。

教室では、担任の小橋百合香先生と2人だけの時間が流れます。

今は3月22日までに勉強内容を終わらせるべく頑張っています。

「やらないと卒業できなくなるので」と古屋くん。

小橋先生も「一緒に頑張ろう」と声をかけます。

そんな中、1月18日、小向小学校にもあのプレゼントが届きました。

それは、大谷翔平選手からのプレゼント。

「野球しようぜ!」のあのグローブです。

早速、先生と野球をしました。気分は大谷選手です。

いつも地域の中心だった小向小学校。

古屋くんの学校生活は地域が一体となって支えてきたものでした。

卒業、そして閉校まであとわずか。

最後の卒業生はたくさんの人の想いを胸に、残り少ない時間を大切に過ごしています。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年1月26日)の情報に基づきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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