2024.01.09

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他人の愚痴を聞くのがしんどい。メンタルをどう保てばいい?【2023年ピックアップ①】

あのね、みさっちゃん。
あなたもさ、割といろんな愚痴のタネというか、誰かに吐露したくなっちゃうような強めの話題、持ってたりしないかしら。

もし持ってる場合はね、それらをきちんとストックしておくというか、なんならリストアップするぐらいしてちゃんと仕込んでおくと、いつか誰かに愚痴を聞かされて「はぁ〜つまらん」と感じちゃった時に、使える日が来るんじゃないかって思うの。

あたしね、よくお店とかでやってるんだけど……。
例えば、ご来店いただいたお客さんが「あたしの彼氏ぃ、誕生日プレゼントに欲しいもの買ってくれなくてぇ」って愚痴を吐き始めたとするでしょ(あたしは「いいじゃんか、それで心がこもってりゃぁ何でも」って心の中では多分考えちゃうんだけどね)?

そしたらね、そこにそれをはるかに超える情報量のエピソードか、似たような種類の体験談をタイミングを見計らってぶつけるの。
そうすると、愚痴り始めた相手の脳みそがふわっと和らいで、割と高確率で話の話題を別の方向に持っていけるような気がするんです。

この場合はあたしだったら、「そうなんだ〜、それで思い出したんだけどあたしね、誕生日プレゼントが焼肉屋の網だったことがあるんだけどぉ……(詳細略)……」って話すと思うの(何言ってんの?!って感じかもだけど、これ実話です)。
これでお客さんはひと笑い。その後、たいてい彼氏とのことはどうでもよくなってたりする。

モヤモヤを真正面から受けてこっちがモヤモヤする前に、別のドミノを間に噛ませて流れを変える。こうすることで望まぬ愚痴を投げつけられたとしても、話し手を不快にさせることなく、自分のメンタルを守ることができる。
みさっちゃんにはぜひ、この作戦を実行してみてほしいと思います。

イメージ

もちろん、みさっちゃんは、誕生日に焼肉屋の網はもらったことないだろうし(誰か同じ経験したことある人いるのかしら……いたら教えてほしいぐらいよ)、もしあなたの言う「身近な人」が、家族レベルで日常を共にしている相手だった場合には、別のドミノのストックだってそう続かないかもしれない。
でもね、この作戦は試してみることが大事。それによって「愚痴を話す→聞く」という、相手とのそれまでの会話のルーティーンに風穴を開けることができるかもしれないから。

他人とのやりとりって、できる限り楽しくてストレス無い方がいいよね。そのためには、自分からその流れを先んじて作るのが吉。

みさっちゃん、ぜひイライラしすぎず、相手にいろんなドミノを仕掛けてみて。そして、その会話というドミノゲーム自体も、ぜひエンジョイしてもらえればと思います。
遠く北海道から、あなたのことを応援していますよ!

ま・と・め♡

というわけで、今回は「愚痴を聞く」ということについて考えてみました。
誰かのネガティブな気持ちに影響されることって、やっぱりそんなに心地よいものではないかもしれないけれど、そこからポジティブな方向性へと新たに創り出していくことは、あたしたちそれぞれの工夫次第でいけるものかもしれないわよね。

あ、そうそう、ちなみに。
途中で焼肉屋の網をもらう話をしたけれど、それ以上に衝撃的だったのは、バレンタインデーのお返しでスーパーのショッピングカートをもらった時だったかしらね。
泣きながら、まだ雪の残るすすきのの街をカート押しながら歩いたのは、いまとなってはいい思い出です。←

生きてると「嘘でしょ?!」ってことばっかり起きるわね。笑
これからもそんな自分の人生を、面白がって過ごしていきたいものです。
ではでは皆さん、Sitakkeね〜!

***
文:満島てる子
イラスト制作:VES
編集:ナベ子(Sitakke編集部)
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満島てる子:オープンリーゲイの女装子。北海道大学文学研究科修了後、「7丁目のパウダールーム」の店長に。LGBTパレードを主催する「 さっぽろレインボープライド」の実行委員を兼任。 2021年7月よりWEBマガジン「Sitakke」にて読者参加型のお悩み相談コラム【てる子のお悩み相談ルーム】を連載中。お悩みは随時募集しています。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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