2024.01.06

食べる

【冬の定番】「豚汁」って何て読む?北海道では「ぶた汁」主流のはずが今は…?ルーツは実はあの料理だった?

「ぶた汁」「とん汁」はいったいどっちが正しいのか?

ニュースでは何と読んでいるのか、HBCのアナウンス部・牧野秀章部長に聞いてみました!

HBCアナウンス部 牧野秀章部長

答えは…

「ぶた汁です。北海道では、ぶた汁が一般的で、東京などの首都圏ではとん汁が一般的。HBCとして北海道の放送局なので、地元で一般的なぶた汁でいこうと」

実は、「ぶた汁」と「とん汁」は、どちらも正しい言葉だといいます。

広辞苑を見てみると、「ぶた汁」と「とん汁」、どちらも併記されているんです。

HBCでは、北海道民が多く使う「ぶた汁」を主に使っているというわけなんです。

2014年に行われた調査によると、関東地方を始め、ほとんどの地域では主に「とん汁」を使用しているのに対し、北海道や九州の一部では「ぶた汁」を主に使用しています。

Jタウンネット調べ・2014年

しかしそこから9年…今、マチの人に聞いてみると…

「ぶた汁。ぶたの汁で、ぶた汁」
「豚肉が入っている味噌汁だから」
「とん汁。豚はトンでしょ」
「とん汁。なんでだろう」

北海道民100人に聞いたところ、「ぶた汁」は4割で、残り6割が「とん汁」という結果に!

なんと!北海道民も「とん汁」の方が多いじゃないですか!

これは一体どういうこと?

「東京の方でも大正10年ごろの新聞を見ると、フリガナで『ぶたじる』と振っていたので、東京でも『ぶた汁』という読み方が元々だった」

そう語るのは「人気メニュー誕生物語」の著者で、食文化に詳しい渋川祐子さん。

「大正時代から昭和初期にかけて、トンカツがブームになった。それに引っ張られる形で、ぶた汁と呼んでいた料理が、とん汁になっていったんじゃないかと」

実は、元々「ぶた汁」と呼ばれていた料理が、トンカツがブームになったことで、「とん汁」に変わったと考えられているのです。

東京から「とん汁」という呼び方が全国に広がり、北海道でも「とん汁」という呼び方が多くなったと考えられます。

文:HBC報道部「もんすけ調査隊
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2023年12月22日)の情報に基づきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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