『ゴールデンカムイ』のクマは「ちゃんと怖くて、怖くない」。描写から考察する「北海道への想い」

北海道出身の漫画家・野田サトル先生による『ゴールデンカムイ』（集英社ヤングジャンプ　コミックス刊）。
累計発行部数2500万部を突破する、大人気コミックです。

『ゴールデンカムイ』にとって、大切な要素のひとつが「ヒグマ」。

『ゴールデンカムイ沼』にどっぷりハマったSitakke編集長・ナベ子が、クマ連載を担当する私に、「絶対読むべしッ！！」と原作を勧めてきたのはつい最近の話。

舞台は明治末期の北海道。
一癖も二癖もある魅力的なキャラクターたちが、莫大なアイヌの埋蔵金をめぐるミステリーで、サバイバル・バトルから目が離せず、一気に読破してしまいました。

そして2024年1月19日、満を持して実写映画が公開！！
地元・北海道の放送局である私たち「HBC」も制作に協力しています。

『ゴールデンカムイ』2024 年 1 月 19 日（金）全国東宝系にて公開 （©野田サトル／集英社 ©2024 映画「ゴールデンカムイ」製作委員会）

昨年末に一足早く、ナベ子編集長とともに観てきたのですが…もう大興奮。
原作へのリスペクトを感じる再現度の高さで、映画ならではの大迫力を楽しめました。

ただ、クマ連載を担当する身としては、とてもハラハラするシーンがたくさん！
原作も映画も、「クマがいる場所でそれしちゃダメッ！危ないッ！」と叫びたくなるような、キャラクターたちの危険なNG行動が多いんです…!

前編の記事では、『ゴールデンカムイ』の“クマNG行動”を、ことしの道内のクマ出没と照らし合わせて見直しましたが、この記事では、原作や映画の“クマ描写”に注目して、作品に込められた「北海道への想い」を考察します。

※原作と映画のネタバレにならないよう、どのキャラクターのどんなシーンかは書かずに振り返っていきますので、ご覧になる前の方もご安心を…

【前編：『ゴールデンカムイ』から学ぶ「クマに出会ったら」…やってはいけない行動って？】

連載「クマさん、ここまでよ」×特集「今こそ沼るッッ！ゴールデンカムイ愛」