2023.12.20
みがくこちらは舞扇(まいおうぎ)と、お扇子入れです。
舞扇は、舞に使用する扇で、演目によって変えますが、定番のものは常に2,3本持ち歩いています。私たちの場合は天紅(てんべに)と黄色のお扇子の出番が多いです!
お扇子入れは、入門当時に、とあるお姐さんから贈っていただいたもの。同期で色違いなのでとてもお気に入りです!
お化粧ポーチには、パウダーやお紅など、お直し道具が入っています。人によって、お化粧の仕方や使っているメーカーも、ちょっとずつ違います。
手鏡とつげ櫛(ぐし)は、日本髪かつらを梳(と)くのに使います。かつらはそれぞれの頭の形に合わせて作っていただいた完全オーダーメイド。日頃のメンテナンスがとても大切なのです。
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上記で紹介した以外にも、千社札やハンカチ、替えの足袋など…。細かいアイテムをあげるとキリがありませんが、常に持ち歩いているアイテムはざっとこのような感じです。
いずれも最近は職人さんが少なく、北海道では手に入らないお品が多いので京都や東京からお取り寄せすることが多いです。
私たちが芸妓の姿をしていられるのも、和の世界に関わる沢山の職人さんのおかげ様をもちまして成り立っております。
これからもこの素敵な文化や伝統が少しでも長く続きますように、我々も活動して参ります!
We carry on many items like a fan, makeup tools in ‘Hanakago’ which means geisha’s bag. These items we use are made by great craftspersons.I hope this tradition will continue in the future!
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連載「さっぽろ芸妓日記」
文:さっぽろ名妓連 こと代
編集:ナベ子(Sitakke編集部)