2023.12.20
みがく札幌で芸妓をしております、「こと代」と申します。
「芸妓」といえば、京都のイメージが強いと思います。しかし北海道にも開拓期から道内各地に花柳界がございました。現在は札幌のみになってしまいましたが、「さっぽろ名妓連」には12名の芸者衆が所属し、毎日お稽古、お座敷などで活動しております。
連載「さっぽろ芸妓日記」では、札幌の花柳界の歴史や文化などをご紹介していきたいと思います。お付き合いのほど、どうぞ宜しくお願いいたします
今回は私たちのお仕事時の必需品をご紹介いたします。
こちらの写真、左は花籠(はなかご)で、右は東袋(あずまぶくろ)といいます。
花籠(はなかご)は、芸者衆がお座敷の時に持ち歩く、バッグのようなものです。
お色やお柄の種類も様々で、どれを使おうかいつもわくわくします。東袋は、ぬいだ羽織やショールをしまったり、サブバッグ代わりとして使っています。