「食事を準備する余裕がない」 「急な来客をもてなしたい」「日用品の買い出しが大変」「寒くて外に出たくない」…そんなときに便利なのがスマホ一つで欲しいものが揃うデリバリーサービス。
なかでも、今回、編集部が注目したのは、北海道で選べるお店の数がNo.1(※1)のデリバリーサービス「Wolt」。
道内では2020年に札幌市からスタートし、現在、旭川、帯広、千歳恵庭、函館、そしてエスコンフィールドHOKKAIDO内でもサービスを展開しています。
たった3年でビジネスを拡大し、道民の暮らしに根付いた新サービス。Woltの魅力って、一体何なのでしょう?
「Wolt」のこだわりや、北海道エリアでのサービスに込める想いについて、Wolt Japan代表の野地春菜さんにお話を聞きました。
——Wolt日本上陸にあたって、まずは広島市からスタートし、すぐに札幌でもサービスを開始しました。意外にも、東京進出はその後ですよね。どうして地方都市からのスタートだったのですか?
野地:Woltは2017年に北欧のフィンランドでスタートし、その後、ヨーロッパでサービスを展開してきました。日本進出に際しても、ヨーロッパの都市で展開してきた人口規模に近いところからスタートしようということで、人口100万人規模で、競合が少なかったエリアを選び、まずは私たちのサービスがどのように受け入れられるのか、検証しようということで、地方都市からのスタートとなりました。
——アジア初進出の手応えは、どうでしたか?
野地:広島、続く札幌、仙台でも、スタートから想定を上回る反応の良さでした。
——札幌でのサービス開始は、コロナ禍の2020年6月でした。ご苦労されたこともあったと思いますが、どのように準備していたのですか?
野地:日本参入を決めたのが2019年の後半でした。その2年以上も前から、市場調査などの準備を入念に行っていたのですが、まさかのコロナ禍に突入してしまい、立ち上げは大変でしたね。通常、新しい国での立ち上げには、本社から経験のあるメンバーが現地に入って準備するのですが、日本に入国することができなくなってしまったので、リモートで情報交換しながらのスタートになりました。
——それは大変でしたね。でも、外食ができない非常事態下で、お店の料理が自宅に届くというサービスは、ユーザーにとっても飲食店にとってもありがたかったのではないでしょうか?
野地:そうですね。店内飲食ができなくなってしまった中で、デリバリーやテイクアウトを積極的に検討されている加盟店様が非常に多かった時期でした。加盟店様からのニーズも大きく、また、観光業などでお仕事をされていた方々が打撃を受けたタイミングでしたので、そういった業界で働かれていた方が、配達パートナーさんとしてWoltに登録してくださったというのも重なりました。
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