2023.12.10

ゆるむ

「推しの子」を推す小6の長女...父親が内心ヒヤッとするワケは?「芸能界のリアルな裏側を…」

ダークな世界観のカギは「転生」

物語に深みを持たせているキーワードが「転生」だ。兄・アクアの前世は医者。妹・ルビーの前世は、重い病を患う少女。アイの熱狂的ファンという共通項を持つ2人は共に無念の死を遂げ、アイが産んだ双子の兄妹に生まれ変わる。

アクアは前世の悲惨な記憶を引きずったまま成長。恋人と過ごす幸せなひと時さえ素直に受け止めることができない。アイドルを夢見て純粋だったルビーは、最愛の人たちの最期にショックを受け、復讐心から“闇落ち”していく。

ルビーの表情のない表情が思いのほか怖い。華やかなアイドルという仮面の下に、心が歪んだ陰キャラという素顔を隠し持っている。複雑に絡み合う人物設定が、単なるアイドル業界モノにとどまらない“推しの子ワールド”を生み出している、と専門家ぶって分析してみる。

推しキャラは?

長女いわく、イチ推しのキャラクターは「もちろん星野アイ」。理由は「キラキラしたトップアイドルだから」。「いやいや、隠し子いるんですけど」と突っ込みたくなるが、そこは気にならないらしい。昭和世代と令和世代の違いを痛感する。
 
ちなみに自分が気になったキャラクターは、星野ルビーと共にアイドルグループ「新生B小町」のメンバーであるMEMちょ(めむちょ)。

MEMちょ「「あっという間にアラサーだから!」(長女「ゆゆ」作)

MEMちょ(めむちょ)は、18歳のYouTuber兼インフルエンサーと称して登場したが、7歳もサバを読んでいて、実年齢は25歳。年齢詐称という芸能界あるあるですね。天真爛漫キャラだが、働きづめで家計を支え、遅ればせながらアイドルになる夢をかなえた苦労人だ。

その分析力の高さを生かし、「新生B小町」の認知度アップ作戦を立てる“バズりのプロ”。悪目立ちすることなく、いつも一歩引いた立場をとり、アイドルとしての自身の限界さえクールに受け止めている。

一方で、周囲の恋愛事情に気をつかう優しさがあり、ゆるい空気感を失わない。主人公たち、そして読者をも癒してくれる存在だ。「呪術廻戦」のパンダに通じるものがあり、おじさん世代はつい応援したくなる。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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