本格的な雪を待ち望んでいた人も多いのではないでしょうか?
11月27日、札幌市南区の札幌国際スキー場を訪れてみると、頂上付近では約50センチほどまで雪が積もっていました。
12月1日には全コースが無事オープン!
でも、本来ならば11月17日からの営業予定でした。
オープンの延期が長引き、営業日数が減ることは売り上げにも直接影響してきます。
スキー場を取り巻く環境は、年々厳しさを増しています。
スキー人口は1990年代始めに1860万人いましたが、2020年には約270万人と大きく減少。
これをどう盛り返していくかが課題です。
そんな中で、今シーズンから始めたのが「雪遊びエリア」です。
スキーやスノーボードをしない人でも楽しめるよう、山麓付近に設けられました。
スキー業界を今後も支えていくのは、地元の子どもたちです。
札幌市内の小学校では、すべての学校でスキー学習が行われていて、その道具は個人で用意する必要があります。
家族連れが次々と訪れていたのは、札幌市内に2店舗あるキッズ・ジュニアスキー用品の専門店「ARU(アル)」です。
この店のサービスが人気となっています。
4年前にスタートした、スキー用具のレンタル事業。
魅力は何といってもその値段です。
小学生向けの中古品のレンタルはスキー板とストック、金具、ブーツの一式で、来年5月末までの1シーズン6300円から。
海外人気ブランドの新品が借りられるプランでも、9800円です。
数も限定で「早い者勝ち」。
ただ、事前に予約して店に行けば、好みの道具を選んで、金具の調整などをしても、およそ20分で持ち帰ることができます。
種類が豊富で、「転勤族」も多い札幌には特にあっているのかもしれませんね。
また、出費は道具だけではありません。
今シーズンは、各地のスキー場で、リフト代を値上げします。
リフトやゴンドラの運行には多くの電気を使います。
その電力料金の高騰が続いたことや、スタッフ確保のために人件費を上げざるを得ないことから、リフト券の値上げを決めました。
大人1日券は5000円で、昨シーズンより200円アップとなります。
札幌国際スキー場の日戸雄介さんは「市民のスキー場という位置づけもあるし、家族で来られるお客様も多いので、なるべく負担にならないように料金設定した」と話してくれました。
国内のスキー人口が減る中、それぞれのスキー場が知恵を絞っています。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2023年11月27日)の情報に基づき、一部情報を更新しています。