2023.12.05

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危険を冒し「それでも勉強して、社会に出たい」車椅子の60歳男性が校歌の一節に重ねる希望【連載】星のまなびや~札幌発・夜間中学に集う人々(10)

再会とレッスン

体育館に掲げられている校歌

吉野さんが、故郷を離れても、危険を冒しても、星友館中学校で学びたい理由の一つは、校歌の一節にあります。

「雪の中で芽吹く種よその命はたゆまず明日を夢見た未来の光…」

(吉野さん)「校歌のこの部分、自分のことと重なるんです。吹雪の日に車椅子をこいでいて、春になったら少しは楽になるかなと思いながら、毎日を送っているんです」

(左)半﨑美子さん (中)吉野さん/9月4日

歌詞を書いたシンガーソングライターの半﨑美子さんは、札幌市から校歌の制作を依頼された後、吉野さんら当時、札幌遠友塾に通っていた生徒やほかの夜間中学の生徒、教職員らに「夜間中学とはどんなところなのか」「生徒のみなさんはどんな思いで通っているのか」「なぜ、就学時に学ぶことができなかったのか」「今、何を感じているのか」等々、丹念に聴き取りをしました。その時の出会いがきっかけで、吉野さんは半﨑さんのコンサートに出かけるようになりました。

そして9月に半﨑さんは、去年春の開校式以来、久しぶりに星友館中学校を訪ね、吉野さんと再会しました。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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