2023.12.04

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片道2時間30分かけて通学「勉強を続けて、世界で車を売りたい」アフガニスタンから来た17歳男子が見つめる未来予想図【連載】星のまなびや~札幌発・夜間中学に集う人々(9)

日本語担当 信田麻紀子教諭

*日本語担当 信田麻紀子教諭
外国から来た生徒には、勉強に必要な言葉の習得に加えて、生活言語としての日本語が求められます。例えば、買い物に行ったら「いくらですか?」、通学時には「学校はどこですか?」といった基本的な会話のための日本語です。サフィウーラさんの場合、1年経って、私の立場からすると、今後はどこを目指して日本語を教えてゆくのがよいのか、正直なところ迷っています。

ここは言葉の学校ではなく、勉強も文化も対人関係も学んでもらう場だからです。一人一人の生徒が背負ってくる過去や生活環境は千差万別なので、試行錯誤の連続です。

*注1)アフガニスタンでは、2021年8月、タリバン(イスラム主義組織)が当時の政府に平和的降伏を求め、同年9月、暫定政権を発表して、権力を掌握しました。

*注2)札幌市立星友館中学校は、入学を随時受け付けています。9月から12月までの間に受け付けの場合は来年4月入学となり、来年1月から8月までの間に受け付けの場合は来年5月から10月までの間の入学となります。詳細は同校へお問い合わせください。

◇文: HBC・油谷弘洋

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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