2023.12.04
深めるサフィウーラさんは、星友館中学校では1週間に20時間の授業を受け、そのうちの10時間は日本語の習得に費やしています。
去年10月に入学して1年余りが経ち、会話は少しずつ聞き取ることができるようになって来ました。
(サフィウーラさん)「顔が日本人に似ていると言われ、普段、マスクをしているから、よく日本人と間違えられます。でも、そうして話しかけられることで、言葉も覚えます」
(私)「彼女は?」
(サフィウーラさん)「・・・(笑)。面倒くさいかな。・・・まだいない(笑)」
照れた笑顔は、日本人の17歳と変わらないまぶしさでした。
【連載記事のラインナップ】
●プロローグ 開校2年目の夏~札幌市立星友館(せいゆうかん)中学校
●エピソード(1)モロッコと清龍~異国で生まれ育ったある日本人の場合 その1「思い出したくもない過去」
●エピソード(2)モロッコと清龍~異国で生まれ育ったある日本人の場合 その2「奇跡の来日」
●エピソード(3)農作業と入院~少女時代を取り戻す82歳と72歳の青春
●エピソード(4)同級生の前にさらされて…不登校経験者・Y(19歳)
●エピソード(5)「虐待で育ったから…」父子で通う同級生親子
●エピソード(6)3時起床23時就寝…もっと勉強したい56歳
●エピソード(7)モロッコと清龍~異国で生まれ育ったある日本人の場合・その3「再びホームレスと…」
●エピソード(8)「自主」と「公立」~交流で“生きた学校”として変わり続ける”まなびや”