2023.12.04

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片道2時間30分かけて通学「勉強を続けて、世界で車を売りたい」アフガニスタンから来た17歳男子が見つめる未来予想図【連載】星のまなびや~札幌発・夜間中学に集う人々(9)

片道2時間30分の通学

サフィウーラ・アユビさん(17歳)=JR苫小牧駅で

通学や通勤に費やす国民の平均時間は、往復で1時間19分だそうです。総務省統計局が行った最新の調査によるものです(2021年実施)。片道にすると39分余りですが、サフィウーラさんはその4倍近くの時間をかけて、通学していることになります。

なぜそんなにも多くの時間を費やして学校へ通うのか、私は10月下旬のある日、通学に同行して話しを聴くことにしました。

サフィウーラさんが乗車する駅は、札幌から南に約70㎞離れたJR苫小牧駅です。その苫小牧駅までは、自宅から、父が買ってくれたお気に入りの自転車を30分間こいで来ます。そして毎日、午後2時53分苫小牧発ほしみ行きの電車に乗り、札幌駅に午後4時4分に着きます。

その後、札幌の中心部をゆっくり歩いて約25分、午後4時30分に学校に着きます。始業時間のちょうど1時間前です。この日、苫小牧の自宅を出たのは午後2時過ぎでしたから、通学時間は約2時間30分でした。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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